2014年度工学院大学 建築学部まちづくり学科

建築音響(Architectural Acoustic)[4A12]

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2単位
宮島  徹 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
建築設計の中で、適切な音環境を構築するための基礎的な知識と手法を習得することが授業のねらいです。音の基礎的な性質に始まり、遮音や吸音等の音響性能と建築設計の関係等について、物理・心理の両面から出来るだけ実例を交えながら解説していきます。最終的には、建築に関わる音響設計をある程度皆さん自身でできるようになることを目標とします。

<受講にあたっての前提条件>
対数、三角関数などの初等的な数学の知識を有していること。

<具体的な到達目標>
建築と音響の関わりを理解し、基礎的な音響技術を習得し、実際の問題に応用できる。

<授業計画及び準備学習>
1. 建築と音の関わり
2. 音の物理(強さ、周波数、伝搬等)
3. 音の心理(感覚量、マスキング等)
4. 音の反射・吸収・透過
5. 吸音性能と残響時間
6. 単層壁の遮音性能
7. 二重壁・塀による遮音
8. 固体音の遮断
9. 床衝撃音
10. 騒音の評価
11. 騒音防止計画概説
12. 室内音響の評価
13. 室内音響計画概説
14. 補講
15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
レポートと定期試験の総合点で評価します。60 点以上の履修者に単位を認めます。

<教科書>
前川純一・森本政之・阪上公博著 「建築・環境音響学 第3版」 (共立出版)

<参考書>
指定参考書無し。教科書が参考書を兼ねます。

<オフィスアワー>
授業終了後

<学生へのメッセージ>
建築と音響は、切っても切り離せない関係にあります。建築や都市環境の設計や施工に関与すると、音に関わる課題にしばしば遭遇することになります。その時に適切な解を得るためには、基礎的な知識を身に着けておくことが重要です。この授業は、皆さんが将来建築関係の業務に就いた時に、音響に関する問題を解決する拠り所になると思います。


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