2014年度工学院大学 建築学部まちづくり学科
まちづくり調査法(Research Methods for Urban Design and Planning)[2B13]
2単位 野澤 康 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 都市やその部分である地区の計画を立案するにあたっては、対象となる都市(地区)の現状を正しく把握する必要がある。この講義では、都市(地区)の調査・分析・評価を中心的なテーマとして、都市(地区)の見方・調べ方を実践的に学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 一部で、2年次の「都市計画」で学んだ知識を用いる部分がある。必要に応じて、その時の教科書・ノートを用いて復習しておくこと。
- <具体的な到達目標>
- 具体的な達成目標は、以下の2点である。
1)情報・データの種類とその収集・分析方法を理解し、習得する。 2)それを応用して地区を調査・分析・評価することができるようになる。 3)1)2)の集大成として、地区調査を企画立案できるようになる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.授業の全体像、都市を解析するということ
☆準備学習:教科書のはじめに・目次(教科書pp.i-vii)を読み、理解する。
2.現場で見る、現場を歩く1(フィールド・サーベイ、使用する道具) ☆準備学習:教科書pp.57-67を読み、内容を理解する。自分のこれまでの現場の見方を再確認する。
3.現場で見る、現場を歩く2(現場で何をどう見るべきか) ☆準備学習:教科書pp.67-73を読み、内容を理解する。p.73にあげられた参考文献から、様々な現場の見方を学ぶ。
4.現場で聞く1(ヒアリング調査の実施方法、オーラル・ヒストリーとは?) ☆準備学習:教科書pp.74-79を読み、内容を理解する。人に話を聞く時の心構えを考えてみる。
5.現場で聞く2(アンケート調査の実施方法) ☆準備学習:教科書pp.79-82を読み、内容を理解する。自ら経験したことのあるアンケート調査の手法を振り返る。自分で課題設定して、アンケートの質問紙を作成してみる。
6.ワークショップをひらく(ワークショップとは?、ファシリテーターの役割、準備の大切さ) ☆準備学習:教科書pp.84-90を読み、内容を理解する。ワークショップとは何か、文献などで調べてみる。身近な地区で機会があれば、ワークショップに参加してみる。
7.地域資源・課題の抽出(現地での調査をまとめるコツ) ☆準備学習:教科書pp.91-100を読み、内容を理解する。まちの調査報告書などの成果物を市役所などで探して読んでみる。
8.中間まとめの即日レポートの作成1(次回フィードバックする) ☆準備学習:ここまでの学習内容を振り返り、まとめ直す。不足している部分を補う。
9.歴史を知る(歴史を知るための資料の種類、見つけ方、読み取り方) ☆準備学習:教科書pp.1-18を読み、内容を理解する。身近な地域の歴史を知ることのできる資料を探して、読み取る。
10.地形を知る(地形図の種類と使い分け、地図の立体化、地名と地形) ☆準備学習:教科書pp.19-28を読み、内容を理解する。身近な地域の地形図を入手し、それを手に現地を歩く。
11.空間を知る(土地・建物利用現況調査について知る、土地・建物・自然の状況を地図から読み取る) ☆準備学習:教科書pp.29-38を読み、内容を理解する。身近な市区の土地・建物利用現況調査の結果を示した図を探して、読み取る。
12.生活を知る(国勢調査から得られる情報、住宅地図や地籍図でわかること) ☆準備学習:教科書pp.39-45を読み、内容を理解する。2年生で学んだ国勢調査の復習をしておく。身近な地域の住宅地図を入手して読み取る。
13.計画・事業の履歴を知る(土地区画整理事業、都市計画図) ☆準備学習:教科書pp.46-56を読み、内容を理解する。2年生で学んだ事業手法、都市計画のフレームの復習をしておく。
14.中間まとめの即日レポートの作成2(キューポートを通じてフィードバックする) ☆準備学習:第9回以降、ここまでの学習内容を振り返り、まとめ直す。不足している部分を補う。
15.達成度の確認をする。
- <成績評価方法及び水準>
- 中間の即日レポート(40点分)、期末試験(60点分)によって成績を評価する。合計が60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 「まちの見方・調べ方−地域づくりのための調査法入門」
西村幸夫・野澤康編著(朝倉書店)
- <参考書>
- 「建築・都市計画のための調査・分析方法」日本建築学会編(井上書院)
「住環境 評価方法と理論」浅見泰司編(東京大学出版会) その他、教科書に参考文献として紹介されているものを、適宜参照すること。 また、講義の中でも必要に応じて紹介していく。
- <オフィスアワー>
- 基本的に、講義終了後、講義室、26階研究室(A2674室)または12階副学長室(A1214室)にて対応する。それ以外でも事前連絡により対応する。
E-mail;nozawa@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- なお、講義開始後の入室は原則として認めないので、遅刻厳禁で臨むこと。
3年前期までの復習にもなり、4年次の卒業研究への準備にもなる科目である。3年後期で単位数は満たしているかもしれないが、是非、多くの学生に履修してもらいたい。
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