△比較文化論Ａ（Comparative Culture A）[3703]

＜授業のねらい＞

自国の文化の特質を知るには、その文化の背景を深く考えることはもとより、他国の異質な文化との比較が不可欠である。本講義では主に精神文化を取り上げ、社会とのかかわりを切り口にして検討する。あわせて、文化を論じるには不可欠な、文化財をめぐる諸問題についても考える。

＜受講にあたっての前提条件＞

特になし

＜具体的な到達目標＞

・日本文化を相対化し、その淵源や様相を歴史的にとらえることができる。
・資料を批判的に読み解くことができる。
・自らの考えを多角的に練り上げ、これを論理的に文章化することができる。

＜授業計画及び準備学習＞

第１回　［ガイダンス］　
　　　　　　　授業の趣旨と内容について説明する。
第２回　［神話と伝説（１）］
　　　　　　　世界各地の神話と伝説について、差異と共通性の原因を考える。
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第３回　［神話と伝説（２）］　
　　　　　　　同上
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第４回　［神話と伝説（３）］　
　　　　　　　同上
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第５回　［信仰と社会（１）］
　　　　　　　日本の八幡信仰を検討の中心に据えつつ、信仰と社会の関係性について学ぶ。
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第６回　［信仰と社会（２）］　
　　　　　　　同上
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第７回　［信仰と社会（３）］
　　　　　　　同上
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第８回　［信仰と社会（４）］
　　　　　　　同上
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第９回　［まじないの文化誌（１）］
　　　　　　　まじないの諸文化について、その背景と意義を学ぶ。
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第10回　［まじないの文化誌（２）］　
　　　　　　　同上
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第11回　［身分と社会（１）］
　　　　　　　身分制社会とは何なのか。その実態と背景について学ぶ。
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第12回　［身分と社会（２）］　
　　　　　　　同上
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第13回　［文化財をめぐる諸問題（１）］
　　　　　　　文化財保護の意義や、そのあり方について学ぶ。
　　　　　　　準備学習：授業内小レポート作成にむけての復習
第14回　［文化財をめぐる諸問題（２）］
　　　　　　　世界遺産をめぐる諸問題について考える。
　　　　　　　準備学習：筆記試験にむけての総復習
第15回　［学習成果の確認（試験）］

＜成績評価方法及び水準＞

毎回授業にきちんと出席することが、単位取得の大前提である。学期末の筆記試験（6割）と、授業中の小レポートを含む平常点（4割）を総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。

＜教科書＞

指定教科書なし。授業に必要な資料は、プリントで配布する。

＜参考書＞

網野善彦著『「日本」とは何か』（講談社学術文庫）

＜オフィスアワー＞

講義終了後の教室、または講師控え室にて