2014年度工学院大学 第2部建築学科

建築施工(Construction Process)[5654]

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2単位
石田 航星 助教  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
建築物は,コンクリート系材料,金属材料ならびに木質系材料など,構造材料として使用できる材料に下地材,仕上材および機能材が加わり全体が構成される。そして建築物として完成するまでの過程には,作り手・使い手などにより,設計計画,工事ならびにそのマネジメントなどを踏まえた建築行為の積み重ねがあり,建築として一定の使用期間を経た後,解体・廃棄・再資源化の段階を経て,最終的に資源循環に向けた取り組みが行なわれる。本授業は,これらの仕組みに関する基礎的な理解を得ることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
(1) 「建築材料」を受講している
(2) コンクリート系材料、金属材料、木質系材料の特徴、違いを理解している

<具体的な到達目標>
(1) 建築施工に従事する全ての人間が遵守すべき、善管注意義務の重要性を理解している
(2) 建築構法と建築工法の違いや関係性を説明できる
(3) 鉄筋コンクリート造、鉄骨造の施工手順の概要を説明できる

<授業計画及び準備学習>
講義内容は以下となる。講義準備として授業テキストの内容を予習すること。
授業後はレポートを随時実施する。

1. 計画段階  建築というものづくり
2. 計画段階  建築と法規・善管注意義務・環境影響
3. 計画段階  建築の企画・マネジメント
4 建築産業と請負契約
5. 工事段階  建築の構工法
6. 工事段階  建築工事における監理と管理の違い
7. 工事段階  構造材料の選定と品質管理
8. 工事段階  施工計画
9. 工事段階  施工と工程管理
10. 工事段階  鉄筋コンクリート工事・鉄骨工事
11. 工事段階  防水工事と内装工事
12. 工事段階  建築における品質検査の重要性と最新の検査技術
13. 工事段階  情報化施工とBIM
14. 処理段階  建築の解体・廃棄
15. 学習成果の確認 

<成績評価方法及び水準>
成績は定期試験の点数を基本とする。なお、授業中、数回小テストやレポートを出題するが、20点を上限として小テストやレポートの結果を定期試験の点数に加点する。 最終得点が60点に満たない場合には不可とする。

<教科書>
「建築生産−ものづくりから見た建築のしくみ−」,ものづくり研究会,彰国社,2012
 *通称「こぶたちゃんテキスト」

<参考書>
「ベーシック建築材料」,野口貴文,田村雅紀他,彰国社,2010
 *工学院大学建築学部1年生「建築材料(必修)」に使用する図版入りの絵解き教科書です

<オフィスアワー>
水曜日 17:10〜17:50 (新宿校舎)

<学生へのメッセージ>
建築物を完成させるには、どのような材料や構造で作成するのかを設計することに加えて、建築物をどのような手順で作成するのかを計画する「施工計画」が必要となります。数十万点以上の部品から構成される建築物を数か月〜数年という長い時間をかけて作成する建築物の施工における計画立案は、設計図面上に記載された建物を、「品質の高い建築物」として実現するうえで非常に重要であるため、本授業において建物を作る仕組みと面白さを学んでください。


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