2014年度工学院大学 第2部建築学科

設備計画(Building Equipment Design)[4755]

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2単位
西川 豊宏 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
設備計画の実務について教科書を基に解説する。設備を専攻する学生はもちろん、計画、意匠、構造、施工などを志望する学生にも必要とされる設備に関する知識の習得を目的とする。

<受講にあたっての前提条件>
環境工学で習得した知識が整理されていること。
空気調和設備、給排水衛生設備と並行履修するとより理解が深まる。

<具体的な到達目標>
(1)建築と建築設備のかかわりが理解され、その技術的要件が整理されていること。
(2)建築設備の役割と重要性について理解できること。
(3)建築と地球環境のかかわりについて理解できること。
(4)建築設備のあるべき姿から自分の将来の役割が説明できること。

<授業計画及び準備学習>
第1週・オリエンテーション
    (授業計画と学習の進め方について・建築意匠と設備の融合事例の紹介)
第2週・建築のパッシブデザイン
    (省エネルギーのアクティブ、パッシブ手法を理解する・事前学習:教科書P18〜46を通読する)
第3週・室内空間の熱環境と空気質
    (居住者にとっての温熱環境と空気質とは何かを学ぶ・事前学習:教科書P47〜54を通読する)
第4週・室内空間の空調設備計画
    (建物の空気調和熱負荷に関する基礎知識を学ぶ・事前学習:教科書P55〜65を通読する)
第5週・建物の空調設備計画−1
    (空気調和システムの仕組みや特徴を理解する・事前学習:教科書P66〜82を通読する)
第6週・建物の空調設備計画−2
    (空調とデザインの統合とは何かを学ぶ・理解度考査試験実施・レポート課題出題・
     事前学習:第1〜5週の復習を行う)
第7週・建物の衛生設備計画−1
    (給水設備の基礎を学ぶ・事前学習:教科書P84〜101を通読する)
第8週・建物の衛生設備計画−2
    (排水通気設備の基礎を学ぶ・事前学習:教科書P102〜114を通読する)
第9週・水環境と光環境のデザイン
    (建築にかかわる光環境の実際について学ぶ・事前学習:教科書P116〜142を通読する)
第10週・建物の電力供給と情報通信
    (建物の電気・情報通信設備について学ぶ・事前学習:教科書P144〜156を通読する)
第11週・建築・設備のマネジメント
    (建築設備の視点から建物管理について考える・事前学習:教科書P158〜192を通読する)
第12週・地球環境問題から見た建築
    (地球環境と建築との関係を理解し、環境問題への有効なアクションとは何かを考える・
     理解度考査試験実施・レポート課題出題・事前学習:教科書P194〜225を通読する)
第13週・環境にやさしい建築の事例
    (事前学習:教科書P2〜16を再読し、復習する)
第14週・総括、課題の返却
    (理解度考査試験とレポート課題のレビューを行い、未習熟部分を特定する)
第15週・学習成果の確認(返却課題の復習を行う)

※理解度考査試験およびレポート課題の出題日は授業進捗により変更になる場合がある。

<成績評価方法及び水準>
授業期間(第2週〜第13週)において理解度考査試験(20点)とレポート課題(30点)を各々2回実施し、この4回の課題の採点(100点満点)により評価する。合計の60点以上の得点をもって合格とする。定期試験は実施しない。

<教科書>
建築環境のデザインと設備[第二版] 藤井修二 他(市ヶ谷出版社)

<参考書>
空気調和設備 計画設計の実務の知識(改定3版) 空気調和・衛生工学会編(オーム社)
給排水衛生設備 計画設計の実務の知識(改定3版) 空気調和・衛生工学会編(オーム社)

<オフィスアワー>
新宿校舎:火曜日18:00-19:00(前期)、木曜日13:00-15:00(通期)、金曜日10:00-12:00(後期)
※学内外行事により不在の場合もあるので、来訪の際は事前連絡のこと。
連絡先は「学修ガイダンス」を参照のこと。

<学生へのメッセージ>
建物にかかわる建築設備の重要性は年々増しており、その要求レベルは多様化、高度化している。この授業をきっかけに建築設備について理解を深め、建築に携わるデザイナー、エンジニアとして、独自の考え方を確立してもらいたい。


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