2014年度工学院大学 第2部建築学科

建築設計II(Architectural Design II)[1653]

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2単位
鈴木 敏彦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
杉浦 伝宗 非常勤講師  
中島 智章 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
以下の到達目標を達成する。
●建築の本質は素材と形の関係性の中にあることを知る。
●素材特性から適正なかたちを導きだす方法を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
●「基礎設計・図法」を受講していること。
●指定教科書を熟読し理解すること。
●製図・模型制作のための用具を入手すること。

<具体的な到達目標>
●紙という素材の特性を知る。
●紙の椅子、紙の建築のかたちを導きだすことができる。

<授業計画及び準備学習>
この授業は三つの課題によって構成されている。第一課題は歴史的建築のドローイング。第二課題は「紙の椅子」第三課題は「紙の建築」である。設計の課題は、スケジュールに沿って毎回エスキースの提出が求められ、その発表と講評、そして個人指導が行われる。指導を受けるには、自分自身の考え方を表現したスケッチや図面が不可欠で、これを持参しなければ適切な指導は受けられない。また、特週の授業のため、一週間に二回の授業が行われるが、課題をやる君たちは大変であろうと思う。設計はこのように短期間に案をまとめ、プレゼンテーションしなければならないのは通常のことである。それを思って課題にチャレンジしてもらいたい。

1. 第1課題、第2課題の説明
第1課題「ドローイング」、第2課題「紙の椅子」について具体的に解説する
準備学習:「紙の造形」「紙の建築」について予習(<参考書>欄を参照)
2. 第2課題のエスキースチェック(1)
設計条件を整理し、類似先行事例を分析して具体的に解説する
短期課題:紙の椅子のアイデアスケッチおよびラピッドプロトタイピング
準備学習:模型用具・材料の入手
3. 第2課題のエスキースチェック(2)
提出課題のエスキースチェック
短期課題:紙の椅子のアイデアスケッチおよびラピッドプロトタイピング
準備学習:参考事例の調査・分析
4. 第1課題提出、講評、第2課題のエスキースチェック(3)
提出課題のエスキースチェック
短期課題:紙の椅子の1/5スケールの3面図(着彩)を描く
準備学習:着彩用具・用紙の入手
5. 第2課題のエスキースチェック(4)
提出課題のエスキースチェック
短期課題:紙の椅子の1/5スケールの模型制作
準備学習:模型用具・模型材料の入手
6. 題2課題提出、講評、第3課題の説明
第3課題「紙の建築」について具体的に解説する
設計条件を整理し、類似先行事例を分析する。
準備学習:「紙の造形」「紙の建築」について予習。<参考書>欄を参照。
7. 第3課題のエスキースチェック(1)
設計条件を整理し、類似先行事例を分析して具体的に解説する
短期課題:紙の建築のアイデアスケッチおよびラピッドプロトタイピング(次回提出)
準備学習:模型用具・材料の入手
8. 第3課題のエスキースチェック(2)
提出課題のエスキースチェック
当日課題:紙の建築のアイデアスケッチおよびラピッドプロトタイピング(次回提出)
準備学習:参考事例の調査・分析
9. 第3課題のエスキースチェック(3)
提出課題のエスキースチェック
短期課題:紙の建築の1/20スケールの3面図(着彩)を描く(次回提出)
準備学習:着彩用具・用紙の入手
10. 第3課題のエスキースチェック(4)
提出課題のエスキースチェック
短期課題:紙の建築の1/20スケールの模型制作(次回提出)
準備学習:模型用具・模型材料の入手
11.第3課題のエスキースチェック(5)
提出課題のエスキースチェック
短期課題:紙の建築の1/20スケールの模型撮影(次回提出)
準備学習:カメラの用意
12. 第3課題提出、講評

<成績評価方法及び水準>
ドローイング課題と設計課題の評価を合算し、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
「指定教科書なし」
その都度、必要に応じて資料を配布する。

<参考書>
参考書(1)
書名:北欧の巨匠に学ぶ図法
ー家具・インテリア・建築のデザイン基礎ー
著者名:鈴木敏彦+大塚篤+小川真樹+半田雅俊+村山隆司
出版社名:彰国社
*pp.16- 31、p.56-59、pp.89-105参照
参考書(2)
書名:建築プロダクトデザイン
ー暮らしを劇的に変えるモノと空間の設計思想ー
著者名:鈴木敏彦
出版社名:講談社
*p.52-71、Chapter3「紙の建築」参照

参考書3
書名:紙による構成・デザイン
著者名:朝倉直巳
出版社名:美術出版

<オフィスアワー>
授業の前後の時間。
ただし、授業の内容についての質問は授業中に行うこと。
その他の場合は、下記のメイル・アドレス宛てにアポイントメントを必ず要請すること。
suzuki@atelier-opa.com

<学生へのメッセージ>
1) この授業は授業時間内だけで完結するものではなく、毎回必ず自習課題を伴っているので、各自、授業時間外の自習課題のための時間をしっかり確保すること。
2) 提出日直前の病気・怪我などの不測の事態も考慮して、締切直前まで先送りせず、帰宅後すぐに課題に取りかかるようにすること。
3) 毎週の課題をその都度仕上げる作業には時間と根気を要するので、各自タイムマネージメントをしっかり行うこと。

<参考ホームページアドレス>
www.atelier-opa.com


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