2014年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

労働法規(Labor Law)[4653]

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2単位
山本 圭子 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
[労働法規」のねらいは、学生のアルバイトや仕事探しから、就職後の労働条件、退職に至るまでについて、ワークルールを学び、理解することにある。労働法規の基礎に加えて、近年の就業形態の多様化(派遣、パート、契約社員の増加)・労使関係の安定化・景気動向など雇用関係を取り巻く変化に際して、労働法規どのように発展、修正されてきたのか、などを理解することを達成目標としている。

<受講にあたっての前提条件>
労働法規に興味を持っていること

<具体的な到達目標>
知識面では、(1)労働基準法の基礎が理解でき、労働契約、就業規則、労働時間、賃金、労働条件の終了に関する法律制度を理解すること、(2)労働組合法と労働関係調整法の基本原則が理解できること、応用的能力としては(3)パート、派遣、契約社員、高齢者、障害者に関する雇用政策の基礎が理解できること、スキル面では(4)労働関係における紛争解決制度に関する知識が身についていること。

<授業計画及び準備学習>
第1週 「ガイダンス」「就職活動と労働法」
 労働法規とは何か、その学び方を紹介する。就職活動を労働法規の視点から分析する
 準備学習:テキストの1章を読み、理解をしておく。
第2週 「就業規則と職場のルール」「賃金」
 会社ではどのようなルールに基づいて働くのか、労働契約と就業規則、賃金について学ぶ。
 準備学習:テキスト2・3章を読み、理解しておく。
第3週「労働時間、休憩」「休日・休暇」
 働く時間の長さとそのルール、割増賃金、休憩、休日、休暇について学ぶ。
 準備学習:テキスト4章を読み、理解しておく。
第4週「休業・ワーク・ライフ・バランス」「労働保険」
 準備学習:テキスト4章を読み、理解しておく。
第5週「人事異動」「労働契約の終了」
 準備学習:テキスト6章を読み、理解しておく。
第6週「労働組合」・テスト
 準備学習:第5週までの復習と、テキスト5章を読み、理解し、期末テストに備える。
(法改正の動向等により,上記計画を変更することがある)

<成績評価方法及び水準>
定期試験と講義中に行うミニテスト・宿題の合算による100点評価で行う。配点の内訳は以下の通りである。
(1)定期試験は80点満点で定期試験期間に行う。論述式の筆記試験である。
(2)講義中に行うミニテスト・宿題は4回実施を予定し、各5点として合算する。合算については20点を満点とし超えた分は切り捨てる。
(1)と(2)とを足して60点以上を合格とする。

<教科書>
角田邦重・山田省三編著『労働法解体新書(第3版)』(法律文化社、2011年)

<参考書>
野和夫『労働法第10版』(弘文堂、2012) 労働法の基本書である。通読するようりは、辞書や辞典のような使い方が勧められる。
小畑史子・緒方桂子・竹内(奥野)寿『労働法』(有斐閣ストゥディアシリーズ。有斐閣、2013年) 事例が示され初学者でも読みやすい。
毛塚勝利・米津孝司・脇田滋『アクチュアル労働法』(法律文化社、2014年春発刊予定)最新の法令が反映されており、参考書として勧められる。

<オフィスアワー>
授業の開始前、終了後に兼任講師室で

<学生へのメッセージ>
2部学生の就労実態を考慮しながら、働くことに関するルールのあり方を共に考えていきたい。最新の統計資料、裁判例、立法動向などを紹介しながら、講義を進めて行く。受講生も、労働法に関する報道などに常に注意を向け関心をもって欲しい。kuportでレジュメは事前に配布するので、各自プリントアウトして持参すること。


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