2014年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

テキスト商品学(Text Merchandising)[1D19]

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2単位
杉山 淳一 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
近年、電子出版、同人誌流通が整備され、個人でも出版できるようになった。しかし、売れる文章と売れない文章がある。それはなぜか。

あらゆる商品の価値は、「おもしろい」または「役に立つ」のどちらか、あるいは両方である。文章も同じ。「おもしろい」文章、「役に立つ」文章には商品価値がある。つまり売れる。そのためには「おもしろい」「役に立つ」事柄を正しく伝える技術が必要だ。

文章を書くために必要な力は、文才やセンスではない。適切な部品を選択する力、セオリー通りに組み立てる手法があればいい。それは論文、ビジネス文書の基本となる技術でもある。生涯にわたって有用な文章組立技術を身につけよう。

本講座の前半は、文章を「テキスト商品」と捉え、その設計と組立について考える。
後半は、現代のテキスト商品の市場考察、原価、販売などを考察していく。

<受講にあたっての前提条件>
中学卒業程度の国語、文章作成力。

<具体的な到達目標>
・著者の意図、知識を正確に表現する。
・読み手が誤解する隙を与えない文章を作成する。
・お金を払っても良い、という文章を完成させる。
・出版、電子出版におけるテキスト商品の扱いを理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス 商品となるテキストとは何か。
2."文章の基本"を取り戻す
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
3.常体と敬体・文末のコントロール
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
4.文章のリズムと読点
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
5.段落の設計
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
6.指示語と代名詞の禁止
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
7.表記ルールを作る
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
8.テキスト商品の市場
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
9.テキスト商品の規格
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
10.テキスト商品の原価
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
11.テキスト商品の販売
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
12.テキスト商品の評価
 論文提出を課す。採点評価は随時行う。
13.演習 メディアの文章を校正する
 実習として講義内で成果物を提出
14.演習 学友の論文を校正する
 実習として講義内で成果物を提出
15.総合演習(長文提出)
 論文提出を課す。採点評価は成績集計時に実施する。

<成績評価方法及び水準>
 各回に小論文の提出を課す。提出期限は次回授業前週の金曜日まで。
 文章制作においては課題に沿った調査や取材も必要となるため、期末試験は実施しない。論文の内容の虚偽、調査不足、事実誤認については厳しく減点する。
 盗用、著作権侵害が認められた場合は即時失格(受講停止)とする。

<教科書>
なし。

<参考書>
指定しない。

<オフィスアワー>
授業開始前後、教室または講師室で。講義中に受講者用の質問用メールアドレスを通知する。

<学生へのメッセージ>
 課題の小論文は日本語のみテキストファイルで受け付けます。キューポートで提出してください。書式については初回の授業で説明します。
 提出された小論文のうち、いくつかを授業中に公開し校正します。自分の文章を修正されることはとても恥ずかしく、悔しいものです。しかし、すべてのライターたちはその道を通ってきました。企画書を作る社会人も同様です。打ちのめされてもなお立ち上がってきた者こそ成功者です。がんばってください。

<参考ホームページアドレス>
http://norari.net/stext/back_stext.php


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