2014年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

ネットワーク基礎論(k)[3384]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
管村  昇 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
ネットワークは、コンピュータと同様、現在の情報社会には不可欠なものである。パソコンやスマートフォン、あるいはインターネットなしでの生活は、もはや考えられない時代になっている。しかしながら、これらの機器がどのような通信技術に支えられ利用できるかについて理解できている人は少ない。本講義では、高度情報社会を支えるネットワーク技術の基礎について講義する。

<受講にあたっての前提条件>
情報の表現方法、コンピュータに関係する知識などを復讐しておくこと。

<具体的な到達目標>
報社会とネットワークの関わりについて学び、ネットワークを支えるさまざまな技術の基礎を修得してもらいたい。本講義を通して、電話がつながる仕組みや、無線通信の原理、インターネットの仕組みなどが理解できる。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス:情報社会におけるネットワークの役割
本講義の進め方(14回の講義内容について、シラバスに準じて説明)および成績評価、参考図書、オフィスアワーについて説明する。
事前の準備:本講義を受講する目的を明確にしておく。本講義で何を学びたいかをしっかり認識すること。
2.情報通信の歴史、目的、社会的役割
  予習:現在の社会において情報通信の果たす役割について考えておく。
  復習:情報通信の歴史(通信技術に関係する歴史)。
3. 情報の伝送
  予習:情報の伝送の方法(有線/無線)などについて調べておく。
  復習:情報の伝送方法について、身近な技術について調べる。
4. 変調と復調、多重伝送
  予習:変調、復調の意味を調べておく。
  復習:変調の方式について理解する。多重伝送の意味を理解する。
5. 有線による通信(電話とファクシミリ)
  予習:アナログ信号とディジタル信号の違い、その変換方法について調べておく。
  復習:電話がどのようにつながるかを理解する。また電話とファクシミリの相違点を理解する。
6. 搬送通信と通信線路
  予習:通信線路の種類を調べておく。
  復習:有線通信を支える通信線路の種類と特徴について理解する。
7.中間試験
 1回目から6回目までの内容について中間テストを行う。しっかり復習して試験に臨むこと。
8.無線通信の仕組み
  予習:無線通信の例を調べておく
  復習:無線通信に使われる電波の種類と特徴、無線通信の原理。
9.移動体通信技術、衛星通信
  予習:携帯電話がつながる仕組みについて調べておく
  復習:衛星通信について、その特徴を理解する。
10.データ通信技術
  予習:データ通信の身近な例を調べておく。
  復習:データ通信システムの基本構成、社会での役割を理解する。
11.プロトコル
  予習:通信における接続方式や通信方式について調べておく。
  復習:OSI参照モデルについて理解する。
12. 情報通信ネットワーク技術
  予習:ネットワークを構成する機器やケーブルについて調べておく。
  復習:ネットワーク技術全般について理解する。
13.LANの仕組み、インターネットの仕組み
  予習:身近なインターネットの仕組みについて調べておく。
  復習:インターネットの基本的な仕組み、応用例についてその原理を理解する。
14.総復習
15。期末試験

<成績評価方法及び水準>
毎回出席を取る。9/14以下は試験の成績に関わらず不合格とする。再試験、追試験は原則行わない。中間試験(50点)、期末試験(50点)で成績を評価し、60点以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
橋本 三男・磯上 辰雄・山本 誠: 絵ときでわかる情報通信 オーム社
その他、ネットワークの参考書は多い。やさしく解説した書籍も多いので、自分が理解できる書籍をまずは完読すること。

<オフィスアワー>
質問は講義時間中または講義終了後
新宿校舎 原則午前10時から午後5時(ただし講義、会議の時間帯は除く)

<学生へのメッセージ>
ネットワークは現代社会において、きわめて重要な役割を果たしている。スマートフォンなどの携帯機器やインターネットなしの生活や社会活動はもはや考えられない時代になっている。このような背景から、今年度からネットワークに関する講義を新設した、前期は基礎、後期は応用となっている。両科目を受講し、ネットワークに関係する基礎を学ぶとともに、将来に向けての課題を解決するような実力を身に着けてもらいたい。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved.