2014年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

オブジェクト指向設計演習(k)[2575]

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1単位
橘  完太 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
「オブジェクト指向設計論」で扱うオブジェクト指向に基づいた設計手法を実際にプログラムを組みながら体験し、その特性を理解します。また、オブ ジェクト指向で設計された GUI (Graphical User Interface) などのライブラリを用いて具体的なアプリケーションの設計と実装を行うことで、活用可能なソフトウェアの実装技術を習得します。

<受講にあたっての前提条件>
「プログラミング基礎」「プログラミング基礎演習」「アルゴリズム基礎」「アルゴリズム基礎演習」の内容を理解し、コンパイル等のプログラミングの基本的な手順についても理解していること。
「オブジェクト指向設計論」を同時に受講すること。

<具体的な到達目標>
・オブジェクト指向の基本的な考え方を理解している。
・オブジェクト指向を効果的に用いた基本的な設計を行える。
・GUI ライブラリを適切に利用したアプリケーションを作成出来る。
・基本的な UML (Unified Modeling Language) を記述できる。

<授業計画及び準備学習>
授業計画
1. Java の基本
  開発環境の利用方法を学び、基本的な文法を用いたプログラムを作成する。
2. Java の配列と入出力
  引き続き Java プログラミングの基本的な事項を学ぶ。
3. クラスの基本
  クラス、フィールド、メソッドを設計し、オブジェクトを用いたプログラムを作成する。
4. クラスの利用
  設計にカプセル化の手法を取り入れる。また、既存のライブラリを利用する方法を学ぶ。
5. 継承
  クラスの継承を利用したプログラムを作成する。
6. インターフェイス
  インターフェイスを利用したプログラムを作成する。
7. スレッド
  複数のスレッドを利用する並列プログラミングについて学ぶ。
8. 習熟度の確認
  これまでの内容を踏まえて自ら設計したアプリケーションを作成する。
9. GUI ライブラリの利用
  オブジェクト指向を用いて設計されている GUI ライブラリを利用するための基本的な考え方を学ぶ。
10. GUI ライブラリの応用
  比較的複雑な GUI クラスを利用することで、ライブラリの設計に対する理解を深める。
11. ネットワーク
  ネットワーク上の通信を行うライブラリを利用したプログラミングを行う。
12. 応用
  GUI ライブラリ、スレッド、ネットワークなど複数の要素を組み合わせたアプリケーションの作成を通じて、オブジェクト指向の利点について理解を深める。
13. アプリケーションの設計
  これまでの内容を踏まえて、独自のアプリケーションの設計を行う。
14. アプリケーションの実装
  前回行った設計に基づいてアプリケーションを実装する。
15. レポート作成
  作成した最終課題に関するレポートを作成する。

準備学習
各単元と対応する教科書の内容を予習する。サンプルコードと章末の練習問題を実際に入力・コンパイルして確認すること。
※自力で予習と課題に時間をかけて取り組んでも理解が不十分な場合は、必ずSAを利用すること。

<成績評価方法及び水準>
[1] 12回まで毎回の課題について、プログラムのソースコードとレポートの提出をする。
  各回のレポートを5点満点で評価する。
[2] 前回の課題についてレポート提出者の中から数名レポートの内容についてプレゼンを行う。
  全体を通じて一人1回、10点満点で評価する。
[3] 13〜15回で独自のアプリケーションの設計・実装・解説をレポートにまとめ提出する。
  プログラムとレポートを30点満点で評価する。
以上の評価を合計し、5 x 12 + 10 + 30 = 100 満点で評価する。

・評価は主に課題に主体的に取り組んだ内容がレポートやプレゼンに十分に反映されているかに基づいて行う。

<教科書>
高橋麻奈「やさしいJava 第5版」
ISBN: 978-4797374766 出版社: ソフトバンククリエイティブ

高橋麻奈「やさしいJava 活用編 第4版」
ISBN: 978-4797374773 出版社: ソフトバンククリエイティブ

昨年教科書として指定した一つ前の版でもそれほど大きく内容は変わっていない。

<参考書>
高橋麻奈「やさしいJava オブジェクト指向編」
ISBN: 978-4797368550 出版社: ソフトバンククリエイティブ

<オフィスアワー>
随時:15階1576室にて。五割ぐらいの確率で対応可能です。
確実にするには前日までに電話かメールで予約してください。
内線電話:2650
メール: kanta[atmark]cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
学則第17条にあるとおり、「オブジェクト指向設計論」と「オブジェクト指向設計演習」の合計3単位を取得するためには、講義・演習と準備学習を合わせて毎週9時間の学習が必要です。
時間をかけて予習復習を行ってもなお理解が不十分だと思う場合は、必ずSAを利用してください。


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