2014年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
○確率・統計I(k)[2279]
2単位 蒲池 みゆき 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 確率を道具として一部のデータ(標本)から全体(母集団)の性質を調べる推測統計学の基本的な考え方を理解する。いくつかの典型的な事例に対する推定あるいは検定の方法を知り、正しく適用する事ができる技術を身につける。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- ・離散及び連続な確率分布の基本的な性質を理解している
・記述統計に基づいた統計量の計算が行える ・推測統計の基本的な考え方を理解し、不偏推定量・大数の法則・中心極限定理の内容を説明できる ・与えられた条件に対して適切に平均値の区間推定を行うことができる ・統計検定の考え方と手順を知り、平均の差について検定することができる
- <授業計画及び準備学習>
- 授業計画
1. 記述統計 与えられたデータを理解する為には統計量を用いて簡略化することと同時に、 なるべくデータそのものを見ようとする姿勢も必要である ここでは、ヒストグラムとさまざまな平均について学ぶ (1.1〜1.3) 2. 代表値 データのばらつきを表す分散と2つのデータ間の関連を調べる相関係数 2つの統計量について学ぶ (1.4~1.6) 3. 二項分布と正規分布 コイン投げの繰り返しにより得られる二項分布を通して、 統計学の最も重要な分布である正規分布を導出する (2.1~2.2) 4. 正規分布の性質と正規化 偏差値が広く利用されているように正規分布を仮定することは データの個々の要素を評価するための便利な方法である ここでは、正規分布表の利用法について理解する (2.3~2.4) 5. 不偏推定量 母集団すべてについて調べることが困難なとき 標本を用いて母集団の性質(母集団の統計量)を探る ここでは、標本分散と不偏分散について学ぶ (3.1~3.4) 6. 大数の法則と中心極限定理 標本数と平均値の分布について考察し、 大数の法則と中心極限定理の内容を理解する (3.5~3.6, 4.1) 7. 前半の補足 1~6の内容を振り返ると共に、 ポアソン分布 (2.5) など扱わなかった話題について補足する 8. 中間試験 1〜6までの範囲について試験を行う 9. 大標本の区間推定 標本数が多く母分散が既知と見なせる際の平均値の区間推定を行う (4.2~4.3) 10. 小標本の区間推定 標本数が小さく母分散が未知の場合の平均値の区間推定を行う (4.4) 11. 検定の基本 統計検定の考え方と手順について学ぶ (6章) 12. 2群の平均の差の検定 最もよく使われる統計検定である2群の平均の差の検定を行う (7章) 13. その他の推定・検定 9〜12で扱った以外の手法をいくつか紹介する 14. 補足と実践課題 多変量分析など次に学ぶべき話題 (7章〜) について触れると共に、 具体的な応用事例について演習を行う 15. 期末試験 1〜14までの範囲について試験を行う
準備学習 教科書の対応する節をあらかじめ予習しておくこと。 授業の内容を復習し、教科書の章末問題やプリントで示された問題を解くこと。 ※自力で予習と復習に時間をかけて取り組んでも理解が不十分な場合は、必ずSAを利用すること。
- <成績評価方法及び水準>
- 中間試験の結果を40点満点、期末試験の結果を60点満点として評価し、合計60点以上で合格とする。
- <教科書>
- 栗原伸一「入門統計学」
ISBN: 978-4-274-06855-3 出版社: オーム社
- <参考書>
- なし
- <オフィスアワー>
- 居室: A2317
不在の場合はメール(jt13143@ns.kogakuin.ac.jp)などでアポイントを取ること
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