2014年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
○情報数学I(Information Mathematics I)[2132]
2単位 田中 輝雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 情報学を学ぶために必要な数学の基礎を学修する.
計算機を扱うための基礎となる,数,命題,集合や,2進法などについて学修する. また,音響や画像処理と関連が深い,複素数,関数について学び,線形代数学の入門 として,ベクトル,行列などについて学修する.
- <受講にあたっての前提条件>
- 授業計画にある項目に関係する高校時代の教科書,参考書を見直しておくこと
- <具体的な到達目標>
- 1.数の概念,命題,集合の考え方を理解する.
2.複素数について,代数的,幾何学的性質を理解する. 3.線形代数入門として,ベクトル,行列の代数的,幾何学的性質を理解し, 特に,変換作用素としての行列の性質を理解する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス,数と演算(集合の定義と,数の集合にも触れる)
本科目の授業計画や方針等をガイダンスとして説明したのち,自然数や整数などの 数の概念とそれらの演算について解説する.また,集合を定義し,前述の数の集合を 紹介する. 準備学習:自然数,整数などといった数に関することを調べておくこと.
2.命題 命題とそれらの論理演算を解説する.また,含意命題の対偶による証明法や背理法 も説明する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
3.集合の演算 和集合,共通集合など集合の演算を解説する.部分集合の概念も解説する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
4.複素数 虚数単位を導入し,複素数について解説する.また,複素数の加法,減法,乗法, 除法,共役複素数についても説明する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
5.複素平面 複素平面を導入し,複素数の絶対値や偏角を解説する.また,複素数の演算が複素 平面上でどのような動きに対応するのか解説する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
6.複素数のまとめ 4,5回とあわせて,複素数についてまとめる. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
7.記数法 10進数,2進数,16進数を説明し,それらの演算や各進数への変換方法を解説 する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
8.学習成果の確認(中間テスト) これまでの学習内容を理解しているかテストする. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,今までの総復習をし ておくこと.
9.関数と写像 関数と写像について解説する.また,よく現れる関数について紹介する. 準備学習:前々回に配布した今回の授業内容に関する資料を読んでおくこと.
10.ベクトル ベクトルとその演算について解説する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
11.ノルム ベクトルのノルムを説明し,射影や鏡像について解説する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
12.行列 行列とその演算について解説する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
13.行列と図形 行列による線形変換,特に拡大縮小,反転,置換,回転,直交変換について解説す る. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,前回配布した今回の 授業内容に関する資料を読んでおくこと.
14.総復習 今までの総復習として,特に理解の浅い点を解説する. 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,今までの授業内容を 振り返り,あまり理解できていない点をまとめておくこと.
15.学習成果の確認(期末テスト:範囲はすべて) これまでのすべての学習内容を理解しているかテストする. 準備学習:今までの総復習をし,なるべく多くの問題を解いておくこと.
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として達成度評価試験(期末テスト)で評価し,60点以上のものに単位を認め
る.ただし,中間テストの結果を勘案して評価を行う. .
- <教科書>
- 教科書は指定しない.
- <参考書>
- 指定参考書はなし.講義にて,テーマにより,個別に紹介をすることもある.
- <オフィスアワー>
- 火曜2限.その他必要な時はメールでアポイントメントを取ってください.
- <学生へのメッセージ>
- 1学年前期の必修であり,今後の基本となる大事な科目です.
数学は,基礎からの積み重ねが必要な学問です.高校の数学に自身のない学生は, 必ず学習支援センターに相談してください.ただし,講義の内容に関する件は, 学習支援センターでなく,講師,あるいは,SA(Student Assistant)に質問してください.
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