2014年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

データベース論(Database Theory)[2C19]

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2単位
北山 大輔 助教  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
Googleの検索システム,Amazonの商品推薦,銀行のATM,その裏ではデータベースの技術が重要な位置を占めている.本講義では,このようなデータベース技術の理論を学び,リレーショナルデータベースの操作言語であるSQLを習得する.また,データベースの応用例として最新の研究トピックについて理解を深める.

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
データベースの設計思想,データの結合演算等の基礎的な理論を身につける.
データベースの正規化理論を身につけ,整合性のあるデータベースの設計方法を身につける.
基本的なSQLが記述し,データベースの構築,検索が可能となる.

<授業計画及び準備学習>
講義においてデータベースの理論を学び,講義中に出す課題によってデータベースの設計・操作の習熟を目指す.課題に関しては,次の講義で解説を行い,復習を兼ねる.
毎回の講義に際し,教科書の該当する章を熟読して望むこと.
理論に関しては講義資料,設計・操作に関しては講義中に示すWebページを参考に復習し,理解を進めること.

1. ガイダンス(教科書p1-12)
2. データベースの応用例 ー情報推薦ー
3. リレーショナルデータモデル(教科書p13-34)
4. リレーショナル代数(教科書p35-44)
5. SQL(教科書p45-56)
6. リレーショナルデータベース設計(教科書p57-68)
7. 正規化理論 ー更新時異常と情報無損失分解ー(教科書p69-82)
8. 正規化理論 ー高次の正規化ー(教科書p83-94)
9. データベース管理システム(教科書p95-110)
10. トランザクション(教科書p125-134)
11. 障害時回復(教科書p135-146)
12. 同時実行制御 ー同時実行制御とはー(教科書p147-158)
13. 同時実行制御 ースケジュール法とロック法ー(教科書p159-170)
14. データベースの応用例 ーWeb検索ー
15. 総合復習と成果確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
講義中に課題の提出を求める.成績は課題および定期試験の成績で判定する.課題および定期試験が60%以上で合格とする.

<教科書>
データベース入門,増永良文 著,サイエンス社

<参考書>
データベース-活用のための基礎知識-,上島紳一,上田真由美 共著,昭晃堂

<オフィスアワー>
講義時間以外随時,事前にメールによるアポイントメントを求める.
居室:A2473

<学生へのメッセージ>
データベースは業務システムでも必ずと言っていいほど使われ,プログラム言語と連携して用いることも多々あリます.この講義は,なるべく演習に近い事を取り入れて,実践的に行うことを考えており,非常に大変な講義になると思います.その分,社会に出てから皆さんの力になると信じて講義を行いますので,楽しく学んで下さい.


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