2014年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

科学レポートの書き方(k)[4477]

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2単位
進藤 哲央 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
レポートの書き方について,講義と実践によって学んでいく。
この授業を通じて,実験レポートや論文等の科学的文書を書くにあたっての基本的な作法を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
ワープロソフトを用いて日本語の文書が作成できること。

<具体的な到達目標>
  1. 科学レポートを読むことに慣れる。
  2. 一般的な科学レポートの形式にのっとった文書を作成できる。
  3. 論理的かつ客観的に相手に自分の考えを正しく伝えるための文書作成ができる。
  4. グラフや数式を適切に用いた文書を作成できる。

<授業計画及び準備学習>
  1. 科学レポートを書く前に。科学レポートとは。文書を書くときに意識すること。

    準備学習:教科書を一度通読しておくこと

  2. 科学レポートを読む 1

    この回と次の回の授業を通して,科学レポートの言い回しや構成に慣れる。

    準備学習: 第1回の授業時に指定する文書を読み,内容や流れを理解しておく

  3. 科学レポートを読む 2

    準備学習: 第2回の授業時に指定する文書を読み,内容や流れを理解しておく

  4. 科学レポートの構成

    準備学習: いくつかの「論文」を眺め,それらの大雑把な構成がどうなっているかを調べておく。

  5. 科学レポートの基本形式と言葉遣い

    準備学習: 教科書の第2章を熟読しておく

  6. 文書の階層性について

    準備学習: 教科書の第3章を熟読しておく

  7. 数値の扱い

    準備学習: 物理学I等で学習した「単位と次元」等に関する内容を復習しておく

  8. 数式について

    準備学習: 教科書の第4章を熟読しておく

  9. グラフの読み描き

    準備学習: 身近にある専門書や論文等のグラフをいくつか集め,それらの意味を考えておく

  10. 下書きを作る

    準備学習: 指定された課題についてレポートをまとめるための下準備をしておく

  11. 第一稿を作成する

    準備学習: 課題レポートの主要な章についての下書きを完成させておく

  12. 推敲について

    準備学習: 課題レポートの第一稿を書き上げておく

  13. 参考文献の引用

    専門書や論文を眺め,引用の仕方や文献リストの例を集めておく。

  14. 科学レポートの書き方についてのまとめ

    これまで学んだ内容について,もう一度全体を俯瞰する。

    準備学習: これまで学んだ内容を復習しつつ,書き上げた課題レポートを批判的に何回も読んでみる

  15. 学習成果の確認

    準備学習: 前回までの総復習を行う。

<成績評価方法及び水準>
学期末に課題レポートを課し,それを50点満点で評価する。これと,毎回の授業時に提出してもらう課題や小レポートを50点満点で評価したものをあわせ,100点満点で最終評点を出す。
最終評点が60点以上で合格とする。

<教科書>
『数学文章作法 基礎編 』,結城 浩,ちくま学芸文庫
必要に応じて授業中にプリント等の追加資料を配布する。

<参考書>
世の中にはレポートや論文の書き方についての本がたくさん出回っている。
書店や図書館等で内容を確認してみて,自分にあったものを必要に応じて参照するのがよい。
以下のリストはあくまでも参考例である。
  • 『レポートの組み立て方』木下 是雄,ちくま学芸文庫
  • 『新版 大学生のためのレポート・論文術』小笠原 喜康,講談社現代新書
  • 『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本』石黒 圭,日本実業出版社
  • 『クヌース先生のドキュメント纂法』Donald E. Knuth他,共立出版

講義の内容との直接的関係は薄いが次の本も読んでおくことをお薦めする。
  • 『リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック』Dustin Boswell他,オライリージャパン

<オフィスアワー>
火曜日 12:40-13:30
八王子校舎 総合教育棟 1S-323(もしくは1W-332)

木曜日 16:20-17:30
新宿校舎27階 A-2724

メールによる質問は随時受けつけています。
また,オフィスアワー以外の時間帯で質問・相談などがある場合はあらかじめメールでアポイントメントをとってもらうと,確実性が増すと思います。


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