2014年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

線形システム論(Linear System Theory)[2459]

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2単位
篠原 克幸 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
線形システムは入力と出力の間に存在する一定の関係を記述したモデルで,線形システムの特性が記述できれば,入力信号から出力信号を計算でき,また逆に出力からその入力を推定することができます.
本講義では,線形システムの「線形」の意味を信号の畳込み演算により解説し、システムへのアナログ、デジタル入力に対する出力を、システムのインパルス応答から計算できることを解説します。
 

<受講にあたっての前提条件>
既習科目: 微分積分学 線形代数。
知識、技術等:周波数に関する概論的知識を有することが望ましい。

<具体的な到達目標>
達成目標は、畳み込み演算を通して線形システムを理解し、時間領域での畳み込み演算、z変換による周波数領域でのシステムの応答が計算できることとします.

<授業計画及び準備学習>
 授業計画 
1) 線形システムとは
2) アナログ信号とデジタル信号
3) アナログ信号の畳み込み演算
4)  デジタル信号の畳み込み演算
5)  畳み込み演算と線形性
6)  畳み込みと重ね合わせの原理
7) デジタル信号の畳み込み演算に関する理解度チェック
8) 線形システムの応答 
9) インパルス応答
10) インパルス応答と畳み込み原理
11) フーリエ変換とz変換
12) z変換の伝達関数
13) 伝達関数と周波数特性
14) 線形システムと周波数特性
15) 信号処理への応用

<成績評価方法及び水準>
授業中の演習課題に対する解答10%
定期試験70%
授業中に出題するレポート課題に対する解答20%

<教科書>
特になし、授業中配布するプリント。

<参考書>
「線形システム」と題する本ならなんでも

<オフィスアワー>
金曜日 10時から4時:23階ラウンジ

<学生へのメッセージ>
線形システム論の「考え方は、多方面で応用されています。


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