2014年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
オブジェクト指向プログラミング演習(PBL)(Exercises in Object-oriented Programming)[2276]
1単位 倉林 有 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
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以下を目標とする。
● Java を用いて簡単なプログラミングができる
● オブジェクト指向の基本的な概念を理解する
- <受講にあたっての前提条件>
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プログラミング基礎 (C 言語)、情報処理概論及演習 (VBA) で学ぶプログラミング言語の文法事項は、「すべて」習得済みとして授業を進める。
【必須条件】
特に次の 2 点については、自由自在に利用できるものと仮定するので、重複する内容については、詳しい説明を省く。
● C 言語、もしくは VBA の、条件分岐と繰返し
● C 言語の関数、もしくは VBA のプロシージャ (返却値や引数等を含む)
【推奨条件】
下記の内いずれかの利用について、十分に理解していることが望ましい。Java の「クラス」は、これらのものの拡張とみなせるからである。
● C 言語の構造体、もしくは VBA のユーザー定義型
- <具体的な到達目標>
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● クラスの作成と利用
● カプセル化、継承、ポリモーフィズムの理解と、Java による実現
- <授業計画及び準備学習>
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以下はの一覧は、15. の期末試験を除き、学ぶ内容の順番を示していて、必ずしも授業回数に一致しない。特に、メソッドまでは C 言語の規則とかなり似ているので、早く進む可能性が高いことに注意してほしい。
教科書は各週当たり、11 章までは 40 ページ程度、それ以降は 20 ページ程度ずつ読み進むことになる。これを踏まえて、予習に取組んでほしい。
なお、以下の [ ] 内の数字は、教科書の章番号を示す。
01. プログラミングの準備 [02]、 変数: 値の入れ物 [03]
02. 演算子: 処理のための記号 [04]、 コマンドライン引数: プログラムへデータを渡す [05]
03. データ型: データの種類を表すもの [06]、 条件分岐: 条件により、プログラムの流れを変える [07]
04. 繰返し制御: 同じことを繰り返し、適切に止める [08] 【演習】
05. 配列: 同じ種類のものを一纏めに扱う [09]
06. メソッド: 複数の処理を一つに纏める [10]
07. クラス: 変数とメソッドを纏めたもの [11] 【演習】
08. クラスの作成と利用 [12] 【演習】
09. アクセス修飾子: クラスとその中身へのアクセス制限 [13]
10. 継承: クラスの機能を引継がせ、利用する [19] 【演習】
11. ポリモーフィズム: 同名のメソッドにより、異なる処理を異なるクラスに課す [20]
12. API 仕様: Web ブラウザで閲覧する、機能一覧表 [14]
13. 例外: 不具合の検知と処理 [16] 【演習】
14. ストリーム: プログラムとコンピュータとのデータのやりとり [24]
15. 期末試験
なお、演習の内容について質問があった場合は、授業もしくは E-mail を通じて回答を行う。これに関する詳細は、授業中に説明する。
- <成績評価方法及び水準>
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提出課題 (100%)。
なお、提出課題は、オブジェクト指向プログラムと共通とする。
- <教科書>
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宮本 信二, "基礎からの Java 改訂版," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2010. http://www.sbcr.jp/products/4797359275.html
- <参考書>
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【入門書】
入門書は、2 種類利用して学習することを勧める。互いの記述の不足を補うためである。この授業の教科書は入門書であるので、別のものを 1 つ入手して学習することを勧める。
以下に、めぼしいものを紹介する。この授業で学習する内容と合わせるために、分冊ものの場合それぞれ 2 冊ずつ必要になるので、注意すること。
● 1 冊もの
中垣 健志 他, "スラスラわかる Java," 株式会社翔泳社, 東京, 2014. http://books.shoeisha.co.jp/book/b122330.html
中山 清喬 他, "スッキリわかる Java 入門," 株式会社インプレスジャパン, 東京, 2011. http://www.impressjapan.jp/books/3086
● 分冊もの
川場 隆, "わかりやすい Java 入門編," 株式会社秀和システム, 東京, 2009. http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2403.html 川場 隆, "わかりやすい Java オブジェクト指向編," 株式会社秀和システム, 東京, 2010. http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2571.html
結城 浩, "Java 言語プログラミングレッスン 第 3 版 (上)," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2012. http://www.sbcr.jp/products/4797371253.html 結城 浩, "Java 言語プログラミングレッスン 第 3 版 (下)," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2012. http://www.sbcr.jp/products/4797371260.html
【リファレンス】
Ken Arnold 他, "プログラミング言語 Java," ピアソンエデュケーション, 東京, 2007. http://www.pej-hed.jp/washo/26.html
- <オフィスアワー>
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非常勤のため、基本的に授業前後、もしくは、メールでの対応となる。
- <学生へのメッセージ>
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自発的に学習することなく、授業に出席しているだけで理解できるような授業は行わない。そのような授業から得られるものは、大抵少ないからである。
従って、この授業を受けるなら、以下のことを約束した上で受けてほしい。
プログラミングの授業は、「ついていく」ことが習得する上で重要となる。時間がたってから復習して取返すのは、非常に難しい。従って、予習復習を十分に行うこと。
本科目は、講義と演習の 2 こまで 1 つの内容となる。従って、どちらか一方にのみ参加することは構わないが、主に自助努力がかなり要求されるために、合格が難しくなることを認識しておくこと。なお、1 こまの履修登録でも 2 こま参加してよいし、それが望ましい。
また、各自には以下の行動を求める。
● 授業中に分からないことがあれば、まずは教員に質問して解決すること。 ● 授業には必ず教科書を持参すること。 ● 予習のために、このシラバスを参考にすること。
授業中、分からないにもかかわらず質問しない者は、合格が特に難しくなる。
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