2014年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
○情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[3117]
3単位 倉林 有 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
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コンピュータ科学科の学生が、学部での学習、研究において最低限必要な範囲で、コンピュータを一通り使えるようになることを達成目標とし、授業を行う。
- <受講にあたっての前提条件>
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教わるのではなく、学ぶことが、この授業を受けるための前提条件である。
また、後期の授業では、別の必修科目で学ぶ C 言語の基本的知識を前提に授業を行い、共通する内容については、説明をかなり省く。
そのため、夏季休業が終わるまでに、C 言語について次の 3 点を最低限習得しておくこと。
● 関数を自作し、利用できるようになる。
● 引数とそうでないものを見分けられるようになる。
● 実引数と仮引数を区別できるようになる。
- <具体的な到達目標>
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主に教科書について、取組んだ内容の理解。
- <授業計画及び準備学習>
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【初回の授業で用いる書籍】
● 情報科学研究教育センター利用ガイド ● 前期の教科書
以上 2 冊を、初回の授業で必ず持参すること。
前期はコンピュータとアプリケーションソフトウェアの利用、後期はプログラミングが内容の中心となる授業と演習を行う。
なお、演習の内容について質問があった場合は、授業もしくは E-mail を通じて回答を行う。これに関する詳細は、授業中に説明する。
以下の一覧では、[ ] 内に教科書の章を示す。ただし、いずれも前年度に用いた改訂前の教科書の章なので、一致しない場合があるかもしれない。その場合、対応する章を適宜参照してほしい。
また、「利用ガイド」とは、入学時に配布される「情報科学研究教育センター利用ガイド」のことである。
これらを参考に、十分な予習を行ってほしい。
【前期】
01. 授業と設備のガイダンス [利用ガイド、3、4 章]
02. e-learning、学内ネットワークへの接続法、情報量 [利用ガイド、1 章]
03. 数体系、日本語入力の仕組みとワープロの基本操作 [1 章、5 章]
04. ワープロソフトウェア Word の各種機能 [5 章]
05. コンピュータネットワーク [1 章]
06. 検索エンジンによる情報検索 [3 章]
07. スプレッドシートソフトウェア Excel の基本操作 [6 章]
08. Excel の利用 [6 章]
09. プレゼンテーションソフトウェア PowerPoint の利用 [7 章]
10. Web ページ [3、8 章]
11. HTML 編集による Web ページ制作 [8 章]
12. 組版システム LaTeX の概要 [9 章]
13. LaTeX の利用 [9 章]
14. 総復習
15. 期末試験
前期にはこれらの他、情報倫理に関する e-learning 教材に、自習により取組む。
【後期】
01. Excel VBA の基本操作 [1 章]、変数等の利用法 [2 章]
02. 四則演算 [2 章]、演習 [1、2 章]
03. 条件分岐 [3 章]、繰返し文による反復処理 [4 章]
04. 演習 [3、4 章]
05. プロシージャ: 処理を纏めたもの [5 章]
06. 演習 [5 章]
07. VBA のオブジェクト指向的部分 [6 章]
08. グラフの描画 [6 章]、配列 [9 章]
09. ユーザー定義型 [9 章]、演習 [6、9 章]
10. 演習 [6、9 章]
11. 再帰呼出しによる反復処理 [7 章]
12. 文字列の処理 [8 章]
13. 演習 [7、8 章]
14. 総合演習
15. 期末試験
- <成績評価方法及び水準>
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期末試験 (40%)、演習課題 (60%)。
ただし、以下の補則に注意すること。
● 公欠、もしくは、それに準ずるもの以外の欠席は、1 回につき、課題演習 1 回の満点分の減点とする。
● 期末試験を 1 度でも受験しなかった場合、履修放棄と見なす。
- <教科書>
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前期: 工学院大学情報基礎教育運営委員会, "理工系コンピュータリテラシー MS-Office 2013 対応," 共立出版株式会社, 東京, 2014.
後期: 加藤 潔, "Excel 環境における Visual Basic プログラミング 第 3 版," 共立出版株式会社, 東京, 2013. http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320123397
- <参考書>
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プレゼンテーションに関して、以下の書籍を読むことを勧める。
藤原 慎也, "誤解されないコミュニケーションの技術," 株式会社同友館, 東京, 2008. http://www.doyukan.co.jp/store/item_043840.html
倉島 保美, "英語プレゼンテーションの技術," 株式会社日本経済新聞出版社, 東京, 2006. http://www.nikkeibook.com/book_detail/31291/
また、当授業とは直接関係ないが、後期の内容を円滑に理解するため、以下の C 言語の入門書を紹介しておく。C 言語の授業の教科書の他に入門書を 1 冊入手し、学習することを勧める。
菅原 朋子, "速習 C 言語入門 [第2版]," 株式会社 マイナビ, 東京, 2012. https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=22848
岡嶋 裕史, "スラスラわかる C 言語," 株式会社翔泳社, 東京, 2012. http://books.shoeisha.co.jp/book/b100368.html
川場 隆, "わかりやすい C 入門編," 株式会社秀和システム, 東京, 2011. http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/3083.html
倉 薫, "C 言語 改訂版 1," 株式会社翔泳社, 東京, 2009. http://books.shoeisha.co.jp/book/b73394.html
山田 和夫, "基礎からの C," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2008. http://www.sbcr.jp/products/4797349818.html
- <オフィスアワー>
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非常勤のため、基本的に授業前後、もしくは、メールでの対応となる。
- <学生へのメッセージ>
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自発的に学習することなく、授業に出席しているだけで理解できるような授業は行わない。そのような授業から得られるものは、大抵少ないからである。
また、本科目で扱う内容すべてについて、授業時間内に十分に取組むのは不可能であるため、多くの宿題を課す。これらの宿題は、各自の負担をむしろ軽減することに繋がるから、必ず取組むこと。
その他、学習に関する困難を少しでも緩和するため、次の行動が各自に望まれる。
● 授業中に分からないことがあれば、質問して解決する。 ● 積極的に授業に参加する。つまり、いるだけにならない。 ● このシラバスを参考に、予復習を十分にする。
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