2014年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[3117]

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3単位
倉林 有 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 
 コンピュータ科学科の学生が、学部での学習、研究において最低限必要な範囲で、コンピュータを一通り使えるようになることを達成目標とし、授業を行う。
 

<受講にあたっての前提条件>
 
 教わるのではなく、学ぶことが、この授業を受けるための前提条件である。

 また、後期の授業では、別の必修科目で学ぶ C 言語の基本的知識を前提に授業を行い、共通する内容については、説明をかなり省く。

 そのため、夏季休業が終わるまでに、C 言語について次の 3 点を最低限習得しておくこと。

● 関数を自作し、利用できるようになる。

● 引数とそうでないものを見分けられるようになる。

● 実引数と仮引数を区別できるようになる。
 

<具体的な到達目標>
 
 主に教科書について、取組んだ内容の理解。
 

<授業計画及び準備学習>
 
【初回の授業で用いる書籍】

● 情報科学研究教育センター利用ガイド
● 前期の教科書

以上 2 冊を、初回の授業で必ず持参すること。

 前期はコンピュータとアプリケーションソフトウェアの利用、後期はプログラミングが内容の中心となる授業と演習を行う。

 なお、演習の内容について質問があった場合は、授業もしくは E-mail を通じて回答を行う。これに関する詳細は、授業中に説明する。

 以下の一覧では、[ ] 内に教科書の章を示す。ただし、いずれも前年度に用いた改訂前の教科書の章なので、一致しない場合があるかもしれない。その場合、対応する章を適宜参照してほしい。

 また、「利用ガイド」とは、入学時に配布される「情報科学研究教育センター利用ガイド」のことである。

 これらを参考に、十分な予習を行ってほしい。

【前期】

01. 授業と設備のガイダンス [利用ガイド、3、4 章]

02. e-learning、学内ネットワークへの接続法、情報量 [利用ガイド、1 章]

03. 数体系、日本語入力の仕組みとワープロの基本操作 [1 章、5 章]

04. ワープロソフトウェア Word の各種機能 [5 章]

05. コンピュータネットワーク [1 章]

06. 検索エンジンによる情報検索 [3 章]

07. スプレッドシートソフトウェア Excel の基本操作 [6 章]

08. Excel の利用 [6 章]

09. プレゼンテーションソフトウェア PowerPoint の利用 [7 章]

10. Web ページ [3、8 章]

11. HTML 編集による Web ページ制作 [8 章]

12. 組版システム LaTeX の概要 [9 章]

13. LaTeX の利用 [9 章]

14. 総復習

15. 期末試験

 前期にはこれらの他、情報倫理に関する e-learning 教材に、自習により取組む。

【後期】

01. Excel VBA の基本操作 [1 章]、変数等の利用法 [2 章]

02. 四則演算 [2 章]、演習 [1、2 章]

03. 条件分岐 [3 章]、繰返し文による反復処理 [4 章]

04. 演習 [3、4 章]

05. プロシージャ: 処理を纏めたもの [5 章]

06. 演習 [5 章]

07. VBA のオブジェクト指向的部分 [6 章]

08. グラフの描画 [6 章]、配列 [9 章]

09. ユーザー定義型 [9 章]、演習 [6、9 章]

10. 演習 [6、9 章]

11. 再帰呼出しによる反復処理 [7 章]

12. 文字列の処理 [8 章]

13. 演習 [7、8 章]

14. 総合演習

15. 期末試験
 

<成績評価方法及び水準>
 
 期末試験 (40%)、演習課題 (60%)。

 ただし、以下の補則に注意すること。

● 公欠、もしくは、それに準ずるもの以外の欠席は、1 回につき、課題演習 1 回の満点分の減点とする。

● 期末試験を 1 度でも受験しなかった場合、履修放棄と見なす。
 

<教科書>
 
前期: 工学院大学情報基礎教育運営委員会, "理工系コンピュータリテラシー MS-Office 2013 対応," 共立出版株式会社, 東京, 2014.

後期: 加藤 潔, "Excel 環境における Visual Basic プログラミング 第 3 版," 共立出版株式会社, 東京, 2013.
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320123397
 

<参考書>

 プレゼンテーションに関して、以下の書籍を読むことを勧める。

藤原 慎也, "誤解されないコミュニケーションの技術," 株式会社同友館, 東京, 2008.
http://www.doyukan.co.jp/store/item_043840.html

倉島 保美, "英語プレゼンテーションの技術," 株式会社日本経済新聞出版社, 東京, 2006.
http://www.nikkeibook.com/book_detail/31291/

 また、当授業とは直接関係ないが、後期の内容を円滑に理解するため、以下の C 言語の入門書を紹介しておく。C 言語の授業の教科書の他に入門書を 1 冊入手し、学習することを勧める。

菅原 朋子, "速習 C 言語入門 [第2版]," 株式会社 マイナビ, 東京, 2012.
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=22848

岡嶋 裕史, "スラスラわかる C 言語," 株式会社翔泳社, 東京, 2012.
http://books.shoeisha.co.jp/book/b100368.html

川場 隆, "わかりやすい C 入門編," 株式会社秀和システム, 東京, 2011.
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/3083.html

倉 薫, "C 言語 改訂版 1," 株式会社翔泳社, 東京, 2009.
http://books.shoeisha.co.jp/book/b73394.html

山田 和夫, "基礎からの C," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2008.
http://www.sbcr.jp/products/4797349818.html
 

<オフィスアワー>
 
 非常勤のため、基本的に授業前後、もしくは、メールでの対応となる。
 

<学生へのメッセージ>
 
 自発的に学習することなく、授業に出席しているだけで理解できるような授業は行わない。そのような授業から得られるものは、大抵少ないからである。

 また、本科目で扱う内容すべてについて、授業時間内に十分に取組むのは不可能であるため、多くの宿題を課す。これらの宿題は、各自の負担をむしろ軽減することに繋がるから、必ず取組むこと。

 その他、学習に関する困難を少しでも緩和するため、次の行動が各自に望まれる。

● 授業中に分からないことがあれば、質問して解決する。
● 積極的に授業に参加する。つまり、いるだけにならない。
● このシラバスを参考に、予復習を十分にする。
 


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