2014年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
教師としての実践的力量の形成(Development of Practical Ability as a Teacher)[4C05]
2単位 藏原 清人 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ◎ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 教師は日々の実践を進めていくために,教育問題への深い理解と的確な判断をすることが求められる。この授業ではそのための一助として,提出された問題について様々な角度から検討し,その上で,各自が小論文にまとめ,書かれたものを検討する。あわせて,教育に関する時事的な問題をとらえる目を養い,自分の考えを他にわかってもらえる表現の力を育てたい。
この授業は隔週通年として行なわれるが,前期は教員採用試験の小論文形式をとりあげ,教員採用試験に合格しうる論作文の作成をめざす。後期は「なぜ教師をめざすのか」など各自テーマを決めて短い論文としてまとめる。 この授業の達成目標は,前期は教師としての実践的立場から教育問題をとらえ,問題の所在を理解できること及び,それについて自らの実践の方向を示すことができること,後期は自らの教職に就くことを決めたきっかけをふり返り,自己の教育観(理想)を豊かにし,教師としての今後の自分の課題をとらえることである。また,これらを通して文章表現力を高める。
- <受講にあたっての前提条件>
- 原則として教職希望者であること。教職を希望していない者の場合は最初の授業で申し出て許可を得ること。
特に学部生の教職希望者は履修することが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 前期については教員採用試験の論文の出題意図がとらえられること。それにそって自分の見解を展開する小論文の作成ができること。
後期については、自分の教職志望の動機や教職についての考えを、はじめて接する人に分かってもらえる文章が書けること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 授業のねらいと進行について
2. 問題の設定と検討(1)(テーマはその都度決定する) 3. 小論文の発表と検討(1) 4. 小論文の再提出と講評(1) 5. 問題の設定と検討(2)(第2回から4回までと別のテーマで実施) 6. 小論文の発表と検討(2) 7. 小論文の再提出と講評(2) 8. 問題の設定と検討(3)(第2回から7回までと別のテーマで実施) 9. 小論文の発表と検討(3) 10. 小論文の再提出と講評(3) 11. 小論文の作成(1) 12. 小論文の作成(2) 13. 小論文の再提出と講評(4) 14. 小論文の再提出と講評(5) 15. まとめ
この授業は,参加した学生の書いた小論文の添作,講評を中心とするので,各参加者は予め小論文を作成し,事前に提出すること。少なくとも前期には2回提出すること。 また,授業後は添作・講評にもとづいて書き直し,また別のテーマで小論文を作成する。 後期はやや長い論文にチャレンジするが,結果的には思いかけない長さのものができるようになる。毎回の添作・講評にそって,論文を充実させ完成させること。 なお,最終的に提出した論文を収録した論文集を作成する。
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に作成する小論文による。
授業に出席して論作文を提出していることおよび論作文が設問の意図をとらえ自分の主張を展開できているものを合格とする。
- <教科書>
- 指定教科書なし。必要により資料を配付。
- <参考書>
- 必要により授業中に指示する
- <オフィスアワー>
- 木 16:30〜17:30 新宿校舎 A-2733室,及び必要により授業後に行う。
- <学生へのメッセージ>
- 書くことは考えをまとめることである。そのためには問題について深い理解が必要となる。ここでは皆で考え検討しながらまとめる努力をし,そのための力量を高めることをめざすので,教職希望者が積極的に参加することを期待する。
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