2014年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

ロジカルライティングII(Logical Writing through Cri ical Thinking II)[2503]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
和田 朋子 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
キーワード:論理的な文章を書く・研究活動の基礎力および社会人基礎力の養成

この授業では、大学生としての「主体的な学び」を実践するために必要な、批判的に考え論理的に述べる力を育成することを目標としています。また、これらのスキルを習得することで、専門分野における研究活動のための基礎力や、社会人としての基礎力が養成されることも目指します。

<受講にあたっての前提条件>
「ロジカル・ライティング I」 で学んだことを修得してることが必須です。日頃より新聞や文庫本などを積極的に読み、正しい「書き言葉」を身につけるようにしておいてください。

<具体的な到達目標>
この授業では、日本語で

1.批判的に考える
2.考えたことを論理的にまとめ、相手に伝わりやすい形で書く
3.説得力のある文章を書くことに慣れる

活動を繰り返し、論理的な思考力および文章力を鍛え、育成することを目標とします。また、上記のような活動のなかで様々な議論・討論を行います。お互いの持つ異なる考えを知り、新しい発見をすることで、批判的思考力(クリティカル・シンキング)を養い、これまでとは違う考え方ができるようになることも目標とします。

<授業計画及び準備学習>
第1週 [ガイダンス]
 今学期の目標設定をする。(課題1)
     準備学習:ロジカルライティング I の授業で学んだことを確認、復習しておくこと。
第2週 [課題2−1 課題における目的の理解]
 「なぜ?」「どうして?」を繰り返すことで課題の目的を明確にする。
     準備学習:課題1の執筆
第3週 [課題2−2 課題における目的理解の深化(学術的な根拠)]
 アカデミックな根拠をもとに課題の目的を明確にする
     準備学習:ゆるキャラを選び、それについて調べ、レジュメにまとめてくる。
第4週 [課題2−3 目的にあったコンセプトの構築]
 課題の背景を理解し、必要な定義を行う(妥当性のある解決策を提案)
     準備学習:参考文献(アカデミックな根拠)をもとに、ゆるキャラの目的の定義を深める。
           東京オリンピック2020の概要を調べ、レジュメにまとめてくる。
第5週 [課題2−4 説得的な提案/批判的な検討]
 説得的な説明・根拠を準備し、自身の考えを提案する/評価をする。
     準備学習:コンセプトをふまえて、実際のゆるキャラを考案し、グループ内でアイディア・コンペをする準備をする。(レジュメの準備)
第6週 [課題2−5 プレゼンテーションの基本]
 「良いプレゼンテーション」の要素を知る・考える。
     準備学習:プレゼンの準備
第7週 [課題2−6 プレゼンテーションの修正]
 プレゼンテーションの再チャレンジ / 問題解決の観点から総括。
     準備学習:プレゼンの修正
第8週 [課題3−1 課題に対する問題設定・解決提案]
 与えられた課題に問題を設定し、妥当な解決策を考える。
     準備学習:課題2の総括レポート
第9週 [課題3−2 説得的な提案/批判的な検討の深化]
 「わかりやすい」「説得的な」説明のための工夫を考える。
     準備学習:自身の案を提案するためのレジュメをまとめてくる。
第10週 [課題3−3 プレゼンテーションの実践]
 自身が考えた内容を発表し、他者のものを批評する。
     準備学習:プレゼンの準備
第11週 [課題4−1 課題の背景の理解と定義]
 資料を読み、議論の切り口となる背景を理解・整理する。
     準備学習:課題3の総括レポート
第12週 [課題4−2 課題における論点の設定]
 課題の背景をもとに議論の切り口および根拠となる事例を探す。
     準備学習:自主課題のトピックを見つけ、資料を収集する。
第13週 [課題4−3 課題に対する議論の構築]
 収集した情報をもとに、考えをまとめ、考察・議論を考える。
     準備学習:自主課題の論文執筆を進める。
第14週 [課題4−4 説得性・論理性の評価]
 自分/他人が書いた文章を説得性・論理性という観点から評価する。
     準備学習:自主課題の論文を完成させる。
第15週 [学習成果の確認(後期定期試験)]
 この科目を通しての自身の成長を評価し、今後の目標設定を行う。
     準備学習:全授業内容の総復習を行う。

<成績評価方法及び水準>
授業に出席をし、積極的に議論に参加することは大前提である。
学期末の筆記試験(20点満点)、課題レポート4本(各20点満点)に授業中の議論における貢献度を加味して総合的に評価し、60点以上の者を合格とする。

<教科書>
・「Logical Writing ―論理的な文章力を鍛える―」(大学生基礎力BOOKシリーズ)(株)ベネッセコーポレーション

他、適宜、プリントを配布する。

<参考書>
特に指定はしないが、普段から新聞や文庫本をたくさん読むことを勧める。

<オフィスアワー>
八王子キャンパス(総合教育棟1階の講師室にて)
火曜日 13:00〜15:00
事前にwada@cc.kogakuin.ac.jpにメールをして、アポイントを取ると確実です。

<学生へのメッセージ>
新聞(社説)などを読む習慣をつけることを勧める。また、準備学習として、次回の授業で話題になるトピックについて、インターネットなどを活用して、信頼性の高い情報を下調べすることは必須である。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved.