2014年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

Engineering Design and Machining B[6209]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
塩見 誠規 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
「モノづくり」の基準となる製図法を習得し、設計力と読図力の基礎を身につける。
1.E.D.M.A.に続き、立体の投影図を通じて空間的、立体的観念を養成する。
2.機械要素と製図の基礎及び表示ルールを習得する。
3.手書き製図演習により基礎的な製図技術を身に付け、製品を図面で表現する能力を養成する。
4.図面から製品の立体スケッチ(ポンチ絵)を描き、読図能力と立体構成能力を養成する。

(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
 (F)デザイン能力とチームワーク力の習得:◎ (D) 創造力の習得:○ 
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)の(2)b)d)e):◎ (c)(d)の(1):○

<受講にあたっての前提条件>
EDM Aの履修が望まれる

<具体的な到達目標>
・製図の基本的事項,表示ルールが理解できる
・製品を図面で表現できる
・図面の内容を立体的に表現できる

<授業計画及び準備学習>
授業毎前半を機械要素・製図法等の講義、後半に製図演習を行う。(5のみ現場演習)
1.ガイダンス、図面の機能、目的と特質、規格、様式
 ・03-206製図演習室 予習:シラバスを読む/復習:教科書の図面の機能を理解する
2.線の種類と表示法、図形の表し方 ・演習「線種と立体図」
 ・予習:教科書の線種と図形の表し方を読む/復習:演習の線種と立体図を完成させる  
3.寸法表示(1) ・演習「溝孔付立体図」
 ・予習:教科書の寸法表示(1)を読む/復習:演習の溝孔付立体図を完成させる 
4.寸法表示(2) ・演習「段付きシャフト」
 ・予習:教科書の寸法表示(2)を読む/復習:演習の段付きシャフトを完成させる 
5.加工機械、測定、現物観察と図面対比(ECPセンター)・演習「レポート」
 ・予習:配布ECPセンター講習プリントを読む/復習:ECPセンター講習レポートを作成  
6.公差とはめあい ・演習「ピンとブッシュ」
 ・予習:教科書の公差とはめあいを読む/復習:演習のピンとブッシュを完成させる 
7.幾何公差 ・演習「はめあい見本」
 ・予習:教科書の幾何公差を読む/復習:演習のはめあい見本を完成させる  
8.表面性状 ・演習「面粗さ見本」
 ・予習:教科書の表面性状を読む/復習:演習の面粗さ見本を完成させる 
9.ねじの図面 ・演習「六角ボルトと六角ナット」
 ・予習:教科書のねじの図面を読む/復習:演習の六角ボルトナットを完成させる  
10.歯車、ばね ・演習「歯車」
 ・予習:教科書の歯車、ばねを読む/復習:演習の歯車を完成させる      
11.軸受け、溶接、材料 ・演習「軸受け」
 ・予習:教科書の軸受け、溶接、材料を読む/復習:演習の軸受けを完成させる    
12.3D CADの導入、技術者の倫理
 ・予習:教科書3DCAD導入と技術者倫理を読む/復習:演習図面に遅れが有れば完成させる 
13.学習成果の確認(1) ・最終製図課題
 ・予習:教科書全体を読み直す/復習:製図内容を教科書で見直す     
14.学習成果の確認(2) ・最終製図課題
 ・予習:製図課題の立体スケッチを描く/復習:製図内容を教科書で見直す     
15.技術者倫理の実際・課題「レポート」
 ・予習:教科書の技術者の倫理を読み直す/復習:技術者の倫理について改めて深く考える

<成績評価方法及び水準>
1)授業毎の演習製図、2)最終製図課題、3)技術者倫理レポートを評価して60点以上を合格とする。ただし、最終製図課題及び技術者倫理レポートは試験として行うため出席の上提出しないと不合格となる。各項目の評価割合は,授業演習20%,最終製図50%,技術者倫理30%とする。

<教科書>
Engineering Design & Machining B (E.D.M.B)(製本テキスト学生協購入)

<参考書>
JISにもとづく標準機械製図集:大柳、蓮見共著(理工学社)
工学基礎 図学と製図:磯田、鈴木共著(サイエンス社)
機械製図マニュアル:日本規格協会

<オフィスアワー>
在室時はいつでも可(犬目校舎)

<学生へのメッセージ>
図面は、エンジニアにとって「モノづくり」世界共通の表現法です。
暗算ができなくとも電卓で計算ができるのと同様、CADの進歩普及により作図の自動化や効率化は
進みましたが、設計者には鉛筆で自分の頭の中(企画構想)を見える化(図面化)できる事が求められ
ます。製図のルールを習得し、立体を平面図に、また平面図から立体形状をイメージできる力を身に
つけて、エンジニアにとって最大の喜びである「無から有を生み出す」表現法を学んでください。

<備 考>
授業履修のために、コンパス、シャープペン(0.5と0.3のB芯)、消しゴム、字消し板、
円テンプレート、ドラフティングテープ、中心器、はけの持参が必要です。
ドラフターを使用するため、定規、三角定規は不要です。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved.