2014年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

日本語表現演習(Japanese Proficiency)[2123]

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1単位
小田 玲子 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
コミュニケーション能力として、特に、複数の資料・文献を調査・整理して得られた「根拠」に基づいて(evidence-based)、自分の考えを述べる論理的思考を身につける。メディア経由の“借り物”の知識のなかで自分の考えを持てない単純思考に安住しないために、さまざまな見方と出合ったうえで、自分の考えを深めるプロセスが重要であることを知り、「自分の頭で考える」粘り強い思考を獲得する。また、「自分とは何か」という哲学的探究を行う癖をつける。

<受講にあたっての前提条件>
日々、電子メディア経由の情報だけに頼ることなく、本など活字を読んだりして、気づいたことをメモする習慣をつけている。

<具体的な到達目標>
● 論理的思考ができる。(「根拠」を付して、自分なりの結論を導くことができる。「触媒」(他の見方など)によって、自分なりの見方を深めることができる。)
● ものごとをよく観察し、小さな気づきからの「問い」や「自分とは何か」を常に探究できる。
● 上記を繰り返し練習し、それらの力を自分で実感できる。

<授業計画及び準備学習>
1回 オリエンテーション 演習の目標と評価方法の共有
   (1)初回の作文 (2)ブック・クラブの本の選定(選択)
2回 作文の二車線の説明
   「論理的思考」課題1とピアレヴュー
3回 (1)「論理的思考」課題2(課題1の改訂)
    (2)分析の手法「比較」説明
4回 (1)「論理的思考」課題3(課題2の更なる改訂)
    (2)論理的思考のプロセス「比較1」課題4
5回 (1)「比較1」続き
    (2)「マイ・ポートフォリオ」説明
6回 「比較2」課題5
7回 (1)分析の手法「関連性」説明
    (2)マイ・ポートフォリオ演習(課題6)
8回 (1)論理的思考のプロセス「関連性1」課題7
    (2)マイ・ポートフォリオ演習 続き
9回 (1)「関連性2」課題8
    (2)マイ・テーマ(最終レポート課題)の構想
10回 ブック・クラブ(ブック・レポート(課題9)の提出とディスカッション)
11回 (1)ブック・クラブ(ディスカッション予備日)
    (2)ブック・レポートの改訂(課題10)
12回 「自己探究型」の文章(課題11)
13回 マイ・テーマ論文探究のプロセス1(課題12)
14回 マイ・テーマ論文探究のプロセス2(改訂)(課題13)
15回 改訂を重ねたマイ・テーマ論文(最終レポート)を提出

<成績評価方法及び水準>
毎回の演習課題を80点、最終レポートを20点とし、合計60点以上で合格とする。
「良い文章とは何か」を課題に取り組みながら体得していく。したがって、文章作品の評価規準は共有される。

<教科書>
小田玲子著『大学作文ポートフォリオ―自分の考えを創る』(アカデメイア・プレス)
「ライティング・ポートフォリオ(ノート)」(アカデメイア・プレス)

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
火曜日の15時まで。

<学生へのメッセージ>
学生時代は、思索のときです。さまざまなことを自分の眼でよく観て、たくさんのほかの見方と出合って、自分の思考と心を耕しましょう。

<備 考>
機械創造工学科1年生の学籍番号下二桁が41以降と、2年生以上の再履修者が対象です。


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