2014年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

日本の社会思想(Social Ideas in Japan)[1311]

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2単位
木下 ちがや 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
本授業では、戦後日本政治と社会運動について論じていく。

2011年3月の原発震災以後、日本社会では近年みられなかった社会運動が台頭している。この社会運動は、原発事故というショックに対応して台頭したが、しかしその性格は、21世紀という特殊な時間におおきくは規定されていると思われる。この授業では、この現代の社会運動を構造的に規定する要因について論じていく。社会運動を歴史的、構造的にとらえることで、運動を媒介にして「現在」の政治社会の問題を理解していくことが達成目標である。

<受講にあたっての前提条件>
毎回の講義でレジュメを配布し、それにもとづいて講義をしていきます。レジュメの内容と講義内容をきちんと把握し、そのうえで自分の意見を確立していくことを目標とし、評価の基準とします。

<具体的な到達目標>
本授業は、「社会運動」をテーマにしながら、それをとりまく戦後の政治・社会・経済について論考えていくことを重視します。本授業は専門性よりも、「社会問題」を総合的な視点から理解し、考察していきます。

<授業計画及び準備学習>
【第1回】導入−近代と社会運動
【第2回〜第3回】敗戦と戦後民主主義
【第4回〜第5回】安保闘争と高度成長
【第6回〜第8回】1968年と世界
【第9回〜11回】企業社会と運動の周辺化
【第12回〜15回】新自由主義・グローバル化と新たな社会運動の叢生

<成績評価方法及び水準>
期末におこなわれる試験で評価する。単に授業に出席するだけではなく、講義の内容をきちんと把握し、総合的な理解をしているかどうかを試験では判定する。

<教科書>
特に指示しないが、以下のものが参考になる。

小熊英二『社会を変えるには』講談社現代新書、2012年
小熊英二、木下ちがや『原発を止める人々―3・11から官邸前まで』、文藝春秋社、2013年

<参考書>
授業中に逐次指示する。

<オフィスアワー>
授業終了後

<学生へのメッセージ>
とにかくおおまかにでも歴史的な事実を知ることが大事です。講義で興味をもったら、こういうものを読んだらいいというアドバイスをしますので、聞いてください。 なお、授業中、必要なコミュニケーション以上の私語を行っていると判断した場合には、ただちに退席してもらいます。


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