2014年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
△科学技術と倫理(Technology and Ethics)[1114]
2単位 林 真理 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 科学技術と関連する,倫理学の応用分野を学習します。ただし,倫理学は幅広い応用分野をもっていますが、この授業で扱うのは、生命に関係する科学技術を扱う分野で、広い意味で生命倫理学と呼ばれるものです。この分野は,今日の科学技術の発展と社会との摩擦の中から生まれてきた分野であり,したがってきわめて現代的な課題について学ぶことになります。授業では,現在進行中の問題に即して考えていきます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特にありません。
- <具体的な到達目標>
- 現代において科学技術と関係する倫理的な問題の具体的な事例について何が問題とされているのかを述べることができる。そういった問題を倫理的な考え方に基づいて考察できる。それらの応用として、様々な現代の問題について自分なりに情報を得て、考えることができるようになる。
- <授業計画及び準備学習>
- 授業計画
1. 倫理学の考え方:倫理とは何か? 2. 「人間」と「科学技術」 3. 人間を対象とする科学技術:人体実験の歴史 4. 人間を対象とする科学技術:現代の問題 5. 「身体」を変える科学技術:補装具を例に 6. 「身体」を変える科学技術と倫理 7. 「精神」を変える科学技術:スマートドラッグを例に 8. 「精神」を変える科学技術と倫理 7. 「家族」を変える科学技術:代理懐胎を例に 8. 「家族」を変える科学技術と倫理 11. 「生命」を変える科学技術:出生前診断を例に 12. 「生命」を変える科学技術と倫理 13. 「死」を変える科学技術:脳死臓器移植を例に 14. 「死」を変える科学技術と倫理 15. 成果の確認(レポート提出) 準備学習 前回の授業を復習してわからないところがないようにしておく。予習用プリントを用いた自習を行う(プリントをキューポートから提出する)。予習プリントの解説・講評は、原則としてその授業において行う。
- <成績評価方法及び水準>
- 予習プリントによる予習(30%)、授業内小レポートによる平常点(30%)、2000字の最終レポート(40%)。
- <教科書>
- なし。プリントを配布します。
- <参考書>
- 授業中に指示します。
- <オフィスアワー>
- 前期は月曜2限(10:40-12:10)、後期は木曜5限(16:20-17:50)。新宿キャンパス27F2714室。
後期には八王子月曜日1,2時間目の授業の前後に教室で。 それ以外を希望の場合は、授業の前後、またはE-mail(ft12153@ns.kogakuin以下略)で問いあわせて下さい。
- <学生へのメッセージ>
- すばらしい技術であればあるほど、それが引き起こしかねない問題も重大なものになります。工学院大学で学ぶ皆さんには、人間や社会に関する深い洞察を持ち、技術のすばらしさと問題点の両方を見きわめられる知性を身につけた社会人として巣立って欲しいと思います。
- <参考ホームページアドレス>
- http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/ (前学期までの授業アンケート結果やそれに対するコメントを公表しています。)
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