2014年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
△哲学とは何か(What is Philosophy)[1101]
2単位 草野 章 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 哲学とは、思想全般の謂いではない。本授業は、「哲学とは何か」という問をその始源に立ち還って明らかにすることをねらいとする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特に無し。但し、鉛筆やシャープペンシル等の筆記用具の正しい持ち方ができるようになっていること。
- <具体的な到達目標>
- 哲学がなぜ、そもそもどのようなものとして、誕生したかを学ぶ。
神話と哲学の連続性と非連続性を学ぶ。 非合理的世界像と合理的世界像は、それぞれどういうものかを、またその差異を学ぶ。 古代ギリシア哲学における難問をめぐる哲学者達の思想を学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.哲学とは何か
哲学の起源、その問題設定、哲学が日常生活から遊離したものではなく日常生活に深く根差したものであることを解説する。 準備学習:特に必要としない。 2.哲学とは何か 「哲学」という言葉の意味と成り立ちを、日本語、西洋語、古代ギリシア語からそれぞれ解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 3.神話と哲学(1) 哲学誕生の前提となった、ギリシア神話による世界解釈をヘシオドス「神統記」を中心に解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 4.神話と哲学(2) ギリシア神話が西洋の文化事象全般に亘って生き続けていることを映像資料等を交えながら解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 5.神話と哲学(3) ギリシア神話と日本神話を対比させ、その共通構造を探る。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 6.神話と哲学(4) よく知られた日本神話を題材として、西洋とは異なった日本的思想構造の特徴を探る。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 7.哲学の誕生(1) 哲学が神話的世界像を超克する使命を持って誕生したものであることを解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 8.哲学の誕生(2) 哲学による神話的世界像超克の過程を解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 9.ロゴスの概念 哲学を特徴づける根源的概念であり、西洋思想の中軸となっているロゴスの概念について解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 10.カオスとコスモス ギリシア思想における神話から哲学への転回を、カオスとコスモスというキーワードを手掛かりに解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 11.ミレトス学派の哲学 哲学の父と呼ばれるタレスに始まるミレトス学派の哲学とそこに潜む問題点を解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 12.ヘラクレイトスとパルメニデスの哲学(1) ミレトス学派に胚胎した問題をめぐって、相反する展開をした二人の哲学者のうち、まずヘラクレイトスの思想を解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 13.ヘラクレイトスとパルメニデスの哲学(2) ミレトス学派に胚胎した問題をめぐって、相反する展開をした二人の哲学者のうち、パルメニデスの思想を解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 14.ヘラクレイトスとパルメニデスの哲学(3)とまとめ ヘラクレイトスとパルメニデスの対立が今なお解決しがたい永遠の問題であることを解説し、定期試験に備えてこれまでの講義のまとめを行う。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 15.学習成果の確認(定期試験) 準備学習:講義内容全般に亘って総復習をする。
- <成績評価方法及び水準>
- 受講者のきちんとした出席を不可欠の前提とした上で、定期試験の成績(90%)に、授業中の小レポート等の成績(10%)を加味して総合的に評価し、60点以上の者に単位を認定する。成績評価方法及び水準の詳細については初回授業時に説明するので、必ず出席すること。
- <教科書>
- 指定教科書無し。
プリント等を適宜配布する。 映像等の補助教材も適宜使用する。
- <参考書>
- 指定参考書無しだが、必要に応じて授業時に関連推薦図書を紹介する。
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎総合教育棟 1E−301号室 水曜日 13:00〜13:30
新宿校舎 A−2745号室 金曜日 16:30〜17:00 事前にメールで必ず予約を入れること(ft21971@ns.kogakuin.ac.jp宛)。授業出席等で上記日時の都合がつかない場合は、日時変更の相談に応じるので、その場合にも上記メールアドレス宛に必ず連絡を入れること。
- <学生へのメッセージ>
- 日頃から読書の習慣を身につけよう。
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