2014年度工学院大学 建築学部

建築施工(Construction Process)[3269]

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2単位
遠藤 和義 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
建築は施工というプロセスを経て実現する。また,完成後もそのライフサイクル全体にわたって,維持保全,改修,解体などの工事の機会がある。それら施工のプロセス,それに関わる生産組織(ビルディングチーム),工事のマネジメントについて理解する。とくに、施工のプロセスでは,躯体工事を中心に,その施工技術の内容と特質について学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
基礎的内容の必修科目であり、特段、受験にあたっての前提条件はない。ただし、キャリアデザインに必要な知識や将来建築分野で働くために必須の資格である建築士や施工管理技士等国家試験で必ず出題される内容を含んでいるので、講義内容に関心を持つこと。

<具体的な到達目標>
・建築を造るビルディングチーム、そのマネジメント方法、関連法規等について理解する。
・躯体工事を中心とした、施工プロセス、技術、マネジメント等の内容について理解する。
・上記の内容に関する、建築士、施工管理技士の国家試験における過去の問題を解ける知識を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス、オリエンテーション
2. 建築工事の典型的組織 ビルディングチームの構成について解説する。
3. ビルディングチームに関連する事項 設計施工一貫と分離、ジョイントベンチャー、入札等施工者決定の方法等について解説する。
4. 各主体の許可制度と海外のビルディングチーム 建築士法、建設業法、請負契約約款、コンストラクションマネジメント方式等について解説する。
5. 施工計画 施工計画の範囲、プロセス、手法、工区分割による作業計画手法等について解説する。
6. 準備工事,仮設工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
7. 土工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
8. 基礎工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
9. 型枠工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
10. 鉄筋工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
11. コンクリート工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
12. 鉄骨工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
13. 木質系躯体工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
14. 内外装工事 工事の内容、主な工法、品質目標とその管理手法等について解説する。
15. 学習成果の確認(試験)
学習準備:事前にテキストをKuPortで配布するので、これを熟読して講義に臨むこと。

<成績評価方法及び水準>
出席状況と定期試験の結果で評価する。予習(テキストのダウンロード)と出席状況が良好のもの、定期試験60点以上の者に単位を認める。レポート提出等による救済措置はしないので充分準備をして試験に臨むこと。

<教科書>
毎回パワーポイントのプリントアウトをKuPortで配布する。講義前に予習すること。ダウンロードの履歴も成績に反映する。

<参考書>
初回に説明する。
建築施工 市ヶ谷出版 内田祥哉編著
建築生産 市ヶ谷出版 松村秀一、遠藤和義他著

<オフィスアワー>
原則的に講義終了後とする。メールを最大限活用されたい。なお、メールアドレスは初回講義で伝達する。

<学生へのメッセージ>
建築は施工というプロセスを経て世の中に姿を現します。設計, 構造, 環境等の専攻分野に関わらず, 建築に関わる者の必須知識です。


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