2014年度工学院大学 建築学部

情報処理B(K)[1163]

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2単位
飛松 敬二郎 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
授業では2つの大きなテーマを学びます。第1のテーマはAutoCADを用いた建築製図法、第2のテーマはVisual Basic言語によるプログラミングです。2次元CADソフトウェアによる建築製図法を理解するとともに、Excel環境でのVisial Basicプログラミングが理解できるようになります。

<受講にあたっての前提条件>
演習室のパソコン操作に慣れており、情報倫理の基礎知識があること。
情報処理Aを履修していること。

<具体的な到達目標>
建築CAD

○AutoCADを用いた基本的な2次元製図の方法を理解している。
○AutoCADの初期設定、作図補助設定、線種設定、画層管理、寸法スタイル管理の設定ができる。
○画層選択、線分、長方形、円、円弧などの基本図形の作図ができる。
○オフセット、トリム、延長、削除、移動、複写などの基本的な編集操作ができる。
○建築製図の基本的手順を理解しており、寸法が入った住戸平面図を読みながら製図が行える。
Visual Basic プログラミング

○Excel環境でVisual Basicの簡単なプログラムを作成して実行することができる。
○プログラムの基本的な書き方(文の区切り、継続行、コメント、空行、インデント)を理解している。
○基本的なデータ型、変数、定数、配列を理解しており、変数、定数、配列の宣言文を記述できる。
○変数や配列にデータを代入するときの書き方を理解している。
○MsgBox関数とInputBox関数の使い方、文字列連結演算子の使い方を理解している。
○多項式や初等関数を含む数式を変数、定数、数値演算子、括弧、数学関数を用いて記述できる。
○簡単な条件式を、関係演算子や論理演算子を使用して、記述することができる。
○If文の書き方、Select Case文の書き方、これらの条件判断文の働きを理解している。
○For Next文、Do Loop文、While Wend文の書き方、これらの繰り返し構文の働きを理解している。
○引数のあるSubプロシージャやFunctionプロシージャの作り方、呼び出し方、働き方を理解している。
○変数や定数の有効範囲が宣言文の書き方次第でどう違うかを理解している。
○ワークシートのセルからデータを読み取り、セルにデータを書き出す方法を理解している。
○数値演算関数の使い方を理解している。
○文字列を処理する関数や文字列連結演算子を知っており、簡単な文字列処理が理解できる。

<授業計画及び準備学習>
.CAD(1) AutoCADの作図と編集の基本操作、作図の準備
準備学習: 教科書1 第2章と第8章8.1節〜8.3節を読んでおく。配布資料も参考にする。
.CAD(2) 通り芯と柱の作図
準備学習: 教科書1 第8章8.5節〜8.6節を読んでおく。配布資料も参考にする。
.CAD(3) 壁、建具の開口部、窓、開き戸の作図
準備学習: 教科書1 第8章8.7節〜8.8節を読んでおく。配布資料も参考にする。
.CAD(4) 階段、バルコニー、衛生器具、床の作図
準備学習: 教科書1 第8章8.9節〜8.11節を読んでおく。配布資料も参考にする。
.CAD(5) 文字・寸法の作図、仕上げ
準備学習: 教科書1 第8章8.12節〜8.13節を読み、配布資料を参考にする。
.VBA(1)  Visual Basic Editorの操作方法とプログラム記述方法
準備学習: 教科書2 第1章を読んでおく。
.VBA(2) 変数と四則演算
準備学習: 教科書2 第2章を読み、章末問題を解く。
.VBA(3) 条件判断 If文、Select Case文、条件文、論理演算
準備学習: 教科書2 第3章を読み、章末問題を解く。
.VBA(4) 繰り返し For Next文、While 文、Do Loop文
準備学習: 教科書2 第4章を読み、章末問題を解く。
10.VBA(5) SubプロシージャとFunctionプロシージャ
準備学習: 教科書2 第5章を読み、章末問題を解く。
11.VBA(6) ワークシートと入出力 With文、数値演算関数
準備学習: 教科書2 第6章を読み、章末問題を解く。12.VBA(7) 文字列処理の関数(Chr, Asc, Len, Mid), 暗号
準備学習: 教科書2 第8章を読み、章末問題を解く。
13.VBA(8) 配列の利用、構造型
準備学習: 教科書2 第9章を読み、章末問題を解く。
14.VBA(9) モンテカルロ法による数値計算
準備学習: 教科書2 第10章を読み、章末問題を解く。
15.学習成果の確認
準備学習: 総復習を行う。

<成績評価方法及び水準>
課題は必ず提出すること。
課題と定期試験をおおむね4対6の割合で評価する。
合計点数が60点以上で合格です。

提出された課題は内容確認後できるだけ返却します。
未提出課題がないようにしてください。定期試験の答案は返却しません。
欠席・遅刻がないようにしてください。

<教科書>
第1回から第5回まで教科書1が必要です。第6回以降は教科書2が必要です。
教科書1:「 CADの基礎と演習」赤木徹也、立野昌義、安原治機 著
教科書2:「Execl環境におけるVisual Basic プログラミング」加藤潔 著
2冊共、共立出版より発行。大学生協で販売しています。

<参考書>
指定参考書はなし。

<オフィスアワー>
水曜3限
場所:15-010 情報科学研究教育センター準備室
飛松 (ct10519 [at] ns.kogakuin.ac.jp) までメールで連絡してください。

<学生へのメッセージ>
2つの大きなテーマを扱うため、授業時間外での学修時間を十分に確保して課題演習を行う必要があります。AutoCADによる建築製図とVisual Basic言語の活用方法について実用的知識が身に付くようにしっかり取り組んでください。卒業後も役立ちます。


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