2014年度工学院大学 建築学部
○建築設計I(Architectural Design I)[5417]
2単位 飯島 直樹 教授 [ 教員業績 JP EN ] 大内田 史郎 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 今永 和利 非常勤講師 川向 政博 非常勤講師 船越 康弘 非常勤講師 地引 重巳 非常勤講師 長尾 亜子 非常勤講師 平井 充 非常勤講師 中島 智章 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ◎ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- ■前半:「空間のデザイン」
模型を使った基礎的な立体造形の演習課題を行う。自分が作りたい空間のイメージのアイデアを模型でスタディし、具体化する。デザインの基本的な手法を学ぶ。スケールや素材、光のイメージなど、発想力、表現力を養う。イメージに合った模型材料を選んで、各自、空間を楽しく工夫表現する。 ■中盤:「名作住宅図面のトレース」 建築の実施設計図のトレースを通して、構造や仕上げ、後方などに対する理解を深める。線を描く順序や、線の意味を知る。講義の時間内に図面を仕上げるように、時間配分のコツを身につける。 ■後半:「キャンパス・ロッジ」の設計 与えられた敷地の環境条件を理解し、利用者が豊かな自然環境の中でどのように時間をすごしたら良いかを考え、小さな建築の設計を行う。 形になる前の抽象的な条件から、現実の具体的な建築へと導く設計の過程を経験する。建築デザインとはどんなものなのかを体で経験する。 与えられたプログラムに加え、自分でより良いテーマを設定して、ユニークな空間のイメージを想像し、建築として表現できるように修練することが重要である。
- <受講にあたっての前提条件>
- 『基礎設計』で行ったデザインに関する基本的な事項を習得している事が必要。
- <具体的な到達目標>
- 1.抽象的なアイデアを、人間がそこに介在する具体的な建築空間としてまとめ上げ、それを図面や模型で表現できること。
2.自分で設計した建築やデザインを、様々な他者に分かりやすく説明できること。この授業はその第一歩。 3.与えられた時間内に、目的の成果物を仕上げられる事。トレースなどは時間配分を意識し、完成に到達すること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.短期課題1:「空間のデザイン」課題説明
授業の進め方・配布資料の説明、講義 2.短期課題1:「空間のデザイン」 個人指導(コンセプト・アイデアのエスキス) 3.短期課題1:「空間のデザイン」 個人指導(スタディ模型によるエスキス) 4.短期課題1:提出・講評 短期課題2:課題説明:図面の書き方の講義 5.短期課題2:「名作住宅図面のトレース』 1/平面詳細図のトレース 、予習:「次の課題:キャンパス・ロッジ」事例研究のための資料収集 6.短期課題2:『名作住宅図面のトレース」 2/平面詳細図のトレース 評価:提出、事例研究、収集確認・評価 7.設計課題:『キャンパス・ロッジ」課題説明 講師によるショートレクチャー、敷地見学 8.事例の総合プレゼンテーションの提出、講評 予習:各自の課題の敷地模型。ボリューム模型の制作 9.エスキスチェック(個人指導) 予習:平面図、立面図などのスタディ、中間発表用模型制作 10.エスキスチェック(個人指導) 予習:デザインのスタディ 11.中間提出、講評/エスキスチェック 予習:構造を意識して平面図、断面図のスタディ 12.エスキスチェック(個人指導) 予習:最終プレゼンテーションの検討 13.最終提出、採点講評
中間提出や最終提出以外でも、予習について何らかの結果を毎回提出する。 提出は提出日の9:00-9:10までとし、それを超えると期限外提出となり、減点対象となる。
- <成績評価方法及び水準>
- 1.テーマ/コンセプト立ち上げ力 2.計画/デザイン推進力 3.プレゼンテーションスキル 4.建築を創る熱意 の項目について総合的に評価する。単位の認定は、全課題の平均点(加重平均)が60点以上を合格とする。ただし、中間提出が未提出の者は最終提出を認めない。毎週休まず出席することが単位認定の最低条件である。
- <教科書>
- 指定教科書なし。教科書は特に指定せず、必要に応じて資料を配布する。
- <参考書>
- 建築設計資料修正、建築関係の雑誌(新建築、住宅建築、GA JAPAN ,a+uなど)、建築家の作品集、「日本インテリアデザイン史」(オーム社)、本杉省三他著「建築デザインの基礎」(彰国社)
- <オフィスアワー>
- 授業終了後随時 メールでの申し込みはiij@iijima-design.com
- <学生へのメッセージ>
- 建築は総合的な表現ジャンルです。多くの関連領域を短期間で経験してほしい。美術館に行く。本屋で小説や哲学の本を背伸びして買う。映画を意識して見る。新聞をじっくりと読む。ノートを持って何でも書き付ける。ヒトと話す。そんなことです。
- <備 考>
- 授業で使う鉛筆は3本所持し線の太さ、濃さを使い分けること(2H,H,HBもしくはF)。好きなメーカーの色味に拘りたい。金属製のメジャー(巻き尺)の小型を持ち歩き、なんでも測ってみる。「設計」というややこしいことが体で分かります。
- <参考ホームページアドレス>
- http:/www.iijima-design.com
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