2014年度工学院大学 建築学部
地区まちづくり論(Theory of Community Development)[2415]
2単位 星 卓志 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- まち、都市、地区は、どのような要素で構成され、どのように組み立てられているのか。そしてどのように計画して作っていくものなのかを理解することで、建築の集合体でもある都市空間についての関心を持つようになる。後年時に都市計画やまちづくりについて学ぶうえで、また単体の建築の緒側面を学ぶうえでも必要となる基礎的な知識、認識を習得する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 都市デザインを受講していること。
- <具体的な到達目標>
- ●都市空間がどのような要素によって構成されているかを理解する。
●都市、地区は人間活動の場であり、それを良好な状態になることを促すことが建築の重要な役割であることを自覚する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス
2.生活の場としての都市、まち、地区 「都市」、「まち」、「地区」とは何かについて、身近な生活感覚に即して理解する。 準備学習:自分自身や身近な大人の日々の生活の内容とまちとの関係を考えてみる。 3.世界のさまざまな都市、地区 地球上には極めて多様な都市や地区が存在する。その多様な姿について知ることを通して、まちの魅力や環境について考える。 準備学習:図書館やインターネットを活用して、世界のまちの写真をできるだけ多く確認する。 4.日本のさまざまな都市、地区 日本の都市について、その規模による違いや市街地のタイプによる違いなどを含め、どのような地区が存在しているのかを知る。 事前学習:自分の出身のまちにはどのような地区があるのかを考え、できれば観察してみる。 5.まちの構成要素−1(基盤施設) 道路、公園、上下水道、電気・ガスといった都市基盤施設がどのように整備されているかを知る。 準備学習:まちを観察し、都市基盤施設がどのようになっているかを調べてみる。 6.まちの構成要素−1(敷地と建物) まちを構成する中心要素である建物について、敷地との関係を含め、その集合の仕方が多様にあることを理解する。 準備学習:建築の集合の仕方にはさまざまなタイプがあることを、まちの観察を通して考えてみる。 7. まちが抱える課題、問題 人が集まって住み、さまざまな活動を行なう場としての「まち」は、利点だけではなく多様な課題や問題が生じることを理解する。 事前学習:まちに発生する課題や問題を考えてみる。 8.都市、まちを計画する 都市を計画する、まちを計画するとはどのような事なのかについて、概略的に理解する。 準備学習:自分の出身の役所のホームページ等で総合計画、都市計画マスタープラン等を読んでみる。 9. まちと建築 地区の特徴やまちづくりの目標と個々の建築との関係について学ぶ。 準備学習:まちの中での建築のあり方について、実際のまちを観察して考えてみる。 10.身近な地区のまちづくり 地区まちづくりに関わるさまざまな課題やテーマについて、実際のまちの姿に対応させて理解する。 準備学習:前回までの授業を振り返り、地区のまちづくり課題について整理して考える。 11. まちの景観を考える 景観とは何か、優れた計画を守り、育てることにどのような意味があるのかを理解する。 準備学習:まちの景観はどのような要素によって構成されているか、実際の市街地を観察して考えてみる。 12. コミュニティによるまちづくり 地区まちづくりとは、建築や都市基盤施設といったハードな要素だけではなく、そこで生活・活動する人のつながりが大きく関係することを理解する。 準備学習:出身地で生活していた身近な地区の町内会活動などがどのように展開されているかを調べてみる。 13.さまざまな地区まちづくりの先進事例 前回までの授業を総合し、さまざまに展開されている地区まちづくりの事例を知る。 準備学習:インターネットを活用して地区まちづくりの具体的な取組みをできるだけ調べてみる。 14.総括 前回までの授業を通して学んだことを総合的に確認し、地区まちづくりのイメージへの理解を確かなものにする。 準備学習:前回あでの授業内容を復習する。 15.学習成果の確認(期末試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験(100点)により評価する。60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
- <参考書>
- 指定参考書なし。
- <オフィスアワー>
- 授業の前後を基本とするが、あらかじめ連絡調整のうえ他の日時とすることも可能。
- <学生へのメッセージ>
- 建築を学ぶうえで、その集合である都市、まち、地区についての理解は必要不可欠です。この授業は、建築の集合だけではなく、道路・公園といった基盤施設や人々によるコミュニティ活動にも焦点をあてて、さまざまなな角度からまちを理解することの手助けとなります。
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