2014年度工学院大学 第1部情報通信工学科
符号理論(Coding Theory)[4B17]
2単位 陳 キュウ 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- ディジタル情報通信技術の進歩に対して符号化技術が重要な役割を果たしている。本講義では、符号理論の基礎と応用について概説する。ディジタル情報の伝送・記録の際に生じる誤りを検出/訂正符号技術を中心として講義する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 1.初等的な確率論知識が必要である。
2.前期の「情報理論」を履修したことが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 1.符号化・復号化の仕組みが理解できる。
2.誤り訂正技術の有効性が理解できる。 3.誤り訂正符号の生成法及び復号法が計算できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 情報源符号化
第1回- 符号化の基礎、符号の木、クラフトの不等式 第2回- 情報源符号化の基本定理、ハフマンの符号化 2. 通信路符号化 第3回- パリティチェック符号 第4回- 巡回符号(1) 第5回- 巡回符号(2) 第6回- BCH符号(1) 第7回- BCH符号(2) 3. 連続情報の符号化 第8回- 量子化、圧縮・伸長、△M方式 第9回- DPCM方式における予測、予測符号化方式の特性 第10回- ブロック符号化方式、ベクトル量子化、フレーム間符号化方式 第11回- 変換符号化方式、速度―ひずみ関数 4. 暗号理論 第12回- 暗号理論、暗号理論の概要、共通鍵暗号 第13回- 公開鍵暗号方式、鍵の公開と暗号化
第14回-復習1 第15回-復習2
- <成績評価方法及び水準>
- 出席、レポート、試験の結果を総合的に評価する。
- <教科書>
- 「情報理論」(第2版), 南敏著, 産業図書, 1993
- <参考書>
- 適宜指定する
- <オフィスアワー>
- 火曜日 16:30-18:00
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