2014年度工学院大学 第1部情報通信工学科
情報社会論(Discussion on Social Information Technology)[4A10]
2単位 大木 榮二郎 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 情報技術の急速な発達が、社会全体のあり方を大きく変えつつある。その変化を歴史的大局的に把握した上で、これから学生諸君がプロフェッショナルとして直面するであろう課題について考察する。
この講義により、受講者はこれからの社会で情報技術が果たすべき役割についてそのプラス面と共に、社会に歪をもたらしかねない側面についても学び、プロフェッショナルの立場でそれらの課題に対応する基本的なスタンスを確立する素地を手に入れることが出来る。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特別の事前知識は要求しないが、情報社会について考え理解しようとする意欲があること。
- <具体的な到達目標>
- ・情報社会の歴史的な位置づけと社会の変化を理解し、説明できる
・情報技術の発達が社会に与えた影響と課題を整理して示すことができる ・今後の社会の発展に自分がどのように貢献すべきかを考えることができる
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ネットワークの発達と情報社会の進展
事前学習:情報社会の歴史的な位置づけを配布資料を参考に考えておく 2.IT革命と呼ばれた技術と社会の変化 事前学習:配布資料を熟読し、企業や社会の変化を見つける枠組みを頭に入れておく 講義後、日本農業の課題と解決策についてGroup Work 3.課題発表ならびにエンジニアにとっての情報の外延と分類 事前学習:Group Workのまとめ、発表準備 小課題:情報量のエクササイズ 4.情報にかかわる事件・事故とその要因 事前学習:配布資料を読み、事件事故の要因を推定しておく 5.日本政府のIT戦略/情報セキュリティへの取り組み 事前学習:配布資料を読み、自分の意見をまとめておく 6.社会に影響を与えた技術 事前学習:配布資料を読み、デジタル技術等が社会に及ぼした影響を考察しておく。影響のまとめはグループワークで行い、次週プレゼンする。 7.情報セキュリティのマネジメント 事前学習:セキュリティマネジメントの考え方を読んでおく 8.プライバシーと個人情報保護 事前学習:プライバシー保護の取り組み概要を事前に読んでおく 9.企業秘密/トレードシークレット 事前学習:配布資料より営業秘密の管理について予備知識を得ておく。 Group Work 課題:技術情報を営業秘密として管理することの長所と短所 10.情報セキュリティガバナンス 事前学習:企業経営におけるガバナンスの意味を資料から読み取っておく 11.システム監査とセキュリティ監査 事前学習:企業における監査の役割を資料より理解しておく 12.デジタルデバイドとアクセシビリティ 事前学習:配布資料より、言葉の意味を理解して参加すること。 Group Wor課題:現実の特定の課題を取り上げて、デジタルでバイト容認論と是正論の主張を整理し、課題解決の道筋を探る 13.クラウドコンピューティングへの期待と課題 事前学習:クラウドコンピューティングの概念を理解しておく 14.プロフェッショナルと情報倫理 事前学習:課題内容を理解し、自分の意見を考えておく。 15.成績評価のためのリポート作成
- <成績評価方法及び水準>
- 参加型授業への取り組みとレポート提出による.具体的課題は年末にKuPortで配布する.これを最終の期日までに提出すること.レポートの章の構成は、必ず課題で示した構成に従い、各章のタイトルを明示すること。課題の章構成に従わないレポートは合格できない。
レポートには、講義で提示した素材や受講者が調査したデータなどをもとに分析した部分と、それらを受けて自らの主張する意見とを明確に区別して記述すること。 レポートはA4版とし,WORD(その他使い慣れたワープロでも可)を使用すること.リポートは表紙を含めて4,5ページ程度とすること。 最終レポート評価を70%、参加型授業の取り組みや小課題の評価を30%とし、総合評価する。
- <教科書>
- 毎回、事前にKuPortで資料を配布します。
- <参考書>
- 大木栄二郎著「経営戦略としての情報セキュリティ」工業調査会。その他、講義のつど必要に応じて紹介します。
- <オフィスアワー>
- Mailにて連絡ください。eohki@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 学生の参加型授業をできるだけ取り入れることにします。グループワークなどで、まとめた結果を発表してもらいます。
GropuWorkを3課題、小課題を3ケース取り入れる予定です。積極的に参加してください。
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