2014年度工学院大学 第1部情報通信工学科

電気電子計測(Electrical and Electronic Measurements)[4472]

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2単位
木村 嘉伸 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
科学は、物を測定することから始まるといわれるほど、科学技術の発展には、計測および測定が大きな役割を果たしている。なかでも、電気を計測対象とする電気・電子計測は、現代科学技術に占める役割がきわめて大きく、あらゆる産業部門の計測手段として広く応用されている。 この講義では,電気・電子計測における基礎的な項目の理解を深めるとともに,ITを活用した自動計測の基礎についても習得することを目標とする.

<受講にあたっての前提条件>
高校程度の電磁気学

<具体的な到達目標>
電磁気量の測定原理、具体的な測定方法、測定誤差評価について系統的に理解できる。

<授業計画及び準備学習>
1. 計測の意義,科学・技術との関わり
2. 測定法の種類:直接測定と間接測定,偏位法,置換法および零位法
3. 誤差評価および不確かさ評価
4. 測定値の取扱い
5. 基本単位と標準:国際単位系(SI),絶対測定,長さ標準,質量標準,時間標準
6. 電気単位と標準:電気標準体系,電圧標準,抵抗標準,容量標準
7. 実用標準器:標準電圧発生装置,標準抵抗,電気標準とトレサビリティ
8. 電気電子計器の基礎:電気計器の種類と特徴
9. 直動式指示電気計器1:永久磁石可動コイル形および可動鉄片形計器の構造と使用法
10. 直動式指示電気計器2:整流形および電流力計形計器の構造と使用法
11. 基本電気諸量の測定:電圧,電流,抵抗の基本的な測定法
12. 計測用電子回路の基礎:計測に多用される基本的な電子回路
13. 電子式計測器:電子式計器の構造と使用法
14. 自動計測:自動計測とコンピュータの役割
15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で最終成績を評価、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
電子情報通信学会レクチャーシリーズ「電磁気計測」 電子情報通信学会編、岩崎 俊著、コロナ社

<参考書>
「基礎電気・電子計測」大森俊一,根岸照雄,中根 央 共著(朝倉書店)
電気・電子工学テキストシリーズ「電気・電子計測」菅 博、玉野和保、井出英人、米沢良治著、朝倉書店

<オフィスアワー>
木曜日13:20:00から14:50(講師室)

<学生へのメッセージ>
この科目は情報通信工学実験を履修する上で,非常に重要な科目である.


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