2014年度工学院大学 第1部情報通信工学科

線形代数学II(Linear Algebra II)[4218]

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2単位
牧野 潔夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
線形代数学は微分積分とともに工学の専門理論を学ぶ上で基礎となる。線形代数学IIでは、線形独立、線形写像、基底、固有ベクトル、内積、正規直交といった抽象的な概念を中心に講義する。線形独立や線形性の概念を理解できるようになること、固有値と固有ベクトルを求めることができるようになることが目標である。

<受講にあたっての前提条件>
前期で学んだ線形代数学Iの内容。即ち連立1次方程式が解ける。逆行列が計算できる。行列式が計算できる。

<具体的な到達目標>
1次独立の概念を理解し、複数のベクトルが1次独立かどうか判定することができる。内積を計算しその応用としてベクトルの直行化を遂行できる。3行3列4行4列程度の行列の固有値を求めその固有ベクトルを計算することができる。

<授業計画及び準備学習>
第1週 線形空間の定義と例、一次独立の意味を考察する
第2週 基底と次元の定義と例を扱う。
第3週 部分空間の定義と例
第4週 線形写像の定義と例、1変数関数関数の
第5週 線形写像の核と像の定義とその次元の関係
第6週 行列と線形写像
第7週 行列演算の線形写像との関係
第8週 内積空間
第9週 直交性と一次独立
第10週 正規直交基底と直交化
第11週 固有値と固有ベクトル
第12週 固有空間
第13週 行列の直交化
第14週 後期の総復習
第15週 学習成果の確認(試験)

準備学習は該当する教科書の部分を読み練習問題を考えておくこと。また前週までのノートで復習しておくこと。
 対応箇所は以下のとおり

1-6週は教科書1章‐4,5、第3章
7-9週は教科書5章
10-13週は教科書第6章

<成績評価方法及び水準>
定期試験で60点以上合格。50-59点は講義の中に行うテスト(講義の進度具合により3から4回程度)も加点する. (1回の満点は3点または4点)。また欠席、教科書の不携帯は減点する。

<教科書>
線形代数学 石垣春夫 他 理学書院 森北出版

<参考書>
基本演習・線形代数(改訂版)
成田清正(神奈川大学教授・理博)・野澤宗平(千葉大学教授・理博)著

<オフィスアワー>
木曜日12:40〜13:00(八王子 研究室1E-316,講師室)
    この時間に来て質問時間を調整してください。


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