2014年度工学院大学 第1部情報通信工学科

情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[2318]

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3単位
保坂 修治 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
コンピュータを利用した演習含む学習をとおして、以下の到達目標を達成する。
・必要な情報をインターネットを利用して収集したり、伝えたい情報をコンピュータ・ソフトウエアを活用してわかりやすく加工したり、表現する技術を身につける。
・問題を解くための手順を組み立てて、これをプログラミング言語Cを使って表し結果を得るための技術を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。
ただし、コンピュータを使った演習をスムーズに進めるためにキータイプができるように各自が取り組んでくることを望みます。

<具体的な到達目標>
前期:
 1. 情報倫理を理解して、電子メールやWebなどを活用した発展的な人間相互関係を図ることができる。
 2. コンピュータの基本的な操作を習得し、ワードプロセッサや表計算ソフトなどのパッケージソフトウエアを利用してドキュメントやプレゼンテーション資料の作成ができる。
 3. 検索エンジンなどWeb上のツールを利用して得た情報を活用することができる。
 4. コンピュータネットワークの基本的なしくみを理解できる。
 5. コンピュータの基本的な構成や情報処理のしくみみを理解できる。

後期:
 1. プログラミング言語Cを使って、プログラミングの基本的な文法と構文を習得する。
 2. プログラムを読んで、どのような手順でデータが処理されているかを理解することできる。
 3. やさしい問題を解くための手順をプログラムで表現して、その処理結果を得ることができる。

<授業計画及び準備学習>
===== 前期 =====
1.ガイダンス、IDとパスワード、Windowsの基本操作、電子メールの基本設定、e-learningの利用
 電子メールの基本設定と実際に送受信の演習を行う。
 学習の準備: 教科書の付録を見てキーボードの各キーの名前に慣れておこう。第2章Windowsとウェブブラウザの操作方法をよく読んでおく。

2.電子メールと情報検索
 電子メールの仕組み、メール作成上の注意点、添付ファイルの利用についての解説と演習
 学習の準備: 教科書の第3章情報の検索と利用と第4章電子メールをよく読んでおく。

3.ワードプロセッサ(1) MS-Wordの基本操作と編集
 日本語入力、コピー、ペースト、文字修飾、段落、罫線、ほかの操作方法の解説と演習
 学習の準備: 教科書の第5章ワードプロセッサ 第1〜7節をよく読んでおく。

4.ワードプロセッサ(2) MS-Wordを使った数式を含む文章作成
 MS-Wordを使った数式を含む文章の作成方法の解説と演習
 学習の準備:教科書の第5章ワードプロセッサの第8節をよく読んでおく。

5.表計算ソフト(1) MS-Excelの基本操作
  MS-Excelの基本操作の解説と演習
 学習の準備:教科書の第6章表計算ソフトの第1〜2節をよく読んでおく。

6.表計算ソフト(2) MS-Excelで数式を使う
 MS-Excelでの数式の使い方の解説と演習
 学習の準備:教科書の第6章表計算ソフトの第2節をよく読んでおく。

7.表計算ソフト(3) MS-Excelでグラフを使う、Wordと連携する
 MS-Excelを使ったグラフ作成やMS-Wordとの連携方法についての解説と演習
 学習の準備:教科書の第6章表計算ソフトの第3節をよく読んでおく。

8.プレゼンテーション MS-Powerpointの基本操作
 MS-Powerpointを使ったスライド作成の基本操作の解説と演習
 学習の準備:教科書第7章プレゼンテーションの章をよく読んでおく。

9.Webページの制作(1) HTMLを使った簡単なWebページの作成
 HTMLを使った簡単なWebページの作成方法の解説と演習
 学習の準備:教科書の第8章ウェブページ制作をよく読んでおく。

10.Webページの制作(2) HTMLとCSSを使ったWebページの作成
 HTMLとCSSを使ったWebページの作成方法の解説と演習
 学習の準備:教科書の第8章ウェブページ制作をよく読んでおく。

11.文章処理システムLaTeX(1) ドキュメント作成
 LaTexを使ったドキュメント作成のための基本的な操作方法の解説と演習
 学習の準備:教科書の第9章LaTexの第1〜9節をよく読んでおく。

12.文章処理システムLaTeX(2) 数式や図を含むドキュメント作成
 LaTexを使って、数式や図を含むドキュメント作成のための操作方法の解説と演習
 学習の準備:教科書の第9章LaTexの第10〜14節をよく読んでおく。

13.コンピュータネットワークのしくみ
 コンピュータネットワークの仕組みについての解説とネットワークコマンドを利用した演習
 学習の準備:教科書の第1章コンピュータ入門 第4節コンピュータネットワークをよく読んでおく。

14.コンピュータのしくみ
 コンピュータの歴史、ハードウエアの基本構成、コンピュータの動作、ソフトウエア
 コンピュータの情報処理の仕組みについて解説し、例題を解く。
 学習の準備: 教科書第1章コンピュータ入門をよく読んでおく。

15. 学習の確認
 前期の総復習を行う。
 学習の準備:前回までの学習内容を見直しておく。

===== 後期 ======
1. ガイダンス、はじめてのプログラミング
   プログラミングの手順を習得して、自分で簡単なプログラムを作成し実行する演習を行う。
2. 式と演算
   計算のための式とその結果を表示するプログラムについて理解し、演習を行う。
3. データ型と変数
   データ型と変数と、変数を使って計算するプログラムについて理解し、演習を行う。
4. 配列とループ処理
   配列と、配列とループ処理を組み合わせて多量のデータを処理するプログラムについて理解し、演習を行う。
5. ループ処理とループ条件
   指定回数だけループ処理をしたり、条件を満たしている間のみ処理を継続するプログラムについて理解し、演習を行う。
6. 条件分岐-1-
   二つの値の大小関係や等価などを評価することで処理を分岐するプログラムについて理解し、演習を行う。
7. 条件分岐-2-
   複数の条件を評価することで処理を分岐するプログラムについて理解し、演習を行う。
8. いろいろなプログラム-1-
   前章までに学習した文法や構文を組み合わせたプログラムについて理解し、演習を行う。
9. 関数 -1-
   関数の定義の仕方と関数を利用したプログラムについて理解し、演習を行う。
10. 関数 -2-
   配列を含む関数の定義の仕方と、それらの関数を利用したプログラムについて理解し、演習を行う。
11. 基本的なアルゴリズム
   データの並べ替えなどの基本的なアルゴリズムについて理解し、演習を行う。
12. 文字列
   文字列の表現方法や文字列を操作するプログラムについて理解し、演習を行う。
13. 構造体
   対象となるモノが持つ情報を構造体と呼ばれる仕組みを使って表す方法を理解し、演習を行う。
14. いろいろなプログラム -2-
   前章までに学習したアルゴリズムやデータ表現の方法を組み合わせてより複雑な処理を実現できることを理解し、演習を行う。
15. 学習の確認
   後期の総復習を行う。

学習の準備:
 下記URLの本講義情報サイトに予習内容についての詳細を記していきます。
 必ず、事前に閲覧して必要な学習を済ませておきましょう。
 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~cu40887/

<成績評価方法及び水準>
演習を含む授業なので、原則全授業への出席とすべての課題が提出されていることを評価の前提とする。
前期・後期ともそれぞれ定期試験60点、課題40点の合計100点満点とし、前期と後期の得点の平均を得点とする。
・定期試験: 前期、後期ともそれぞれ60点満点とし、定期試験期間に行う。
・課題:各週1つの課題の提出とe-learningによる「情報倫理」の自己学習を課す。 1課題各2〜5点満点で合算する。合算については前期、後期ともそれぞれ40点を満点とする。また、eラーニング「情報倫理」の評価は前期に含める。また、提出された課題の内容が不十分である判断した場合には再提出を求めます。

<教科書>
前期:「理工系学生のためのコンピュータリテラシー」荒實、加藤潔、茅野昭、田中久弥、飛松敬二郎、山崎浩之 著 (共立出版)
後期: 指定教科書なし

<参考書>
前期:指定参考書なし
後期:林晴比古 C言語実用マスターシリーズ 新訂 新C言語入門 ビギナー編(ソフトバンククリエイティブ)

<オフィスアワー>
講義時間の毎週火曜日3限目 15号館 第4演習室
電子メールでの問合せに対応します。

<学生へのメッセージ>
コンピュータを自由に操ることができれば、あなたにできることは大きく広がります。コンピュータを楽しく利用することから始めましょう。
演習中に分からないことがあったら手を挙げて、TA(ティーチングアシスタント)に支援を求めましょう。
後期のプログラミングについては、予習・復習が特に重要です。そのためには、学内の演習室を活用するだけでなく、個人で所有するコンピュータにもプログラミング環境を整え演習問題に取り組むことが大切です。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~cu40887/


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