2014年度工学院大学 第1部電気システム工学科

分散型エネルギー(Distributed Energy Systems)[5B16]

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2単位
荒井 純一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
環境負荷低減やエネルギーの安定性向上を目的として分散型エネルギーの開発と適用が進んでいる.分散型エネルギーは大容量大型設備とは特徴,構成,運用を異にしている.本科目ではそれら新しい分散型エネルギーの基礎知識を習得することを目的とする.

<受講にあたっての前提条件>
新エネルギー,分散型エネルギーに興味を持っていること.既存の火力発電,水力発電の概要を習得していること.

<具体的な到達目標>
本科目では新しい分散型エネルギーの基礎知識として原理,構成,使い方を習得することを目的とする.

<授業計画及び準備学習>
1.エネルギーと環境     世界のエネルギー動向と環境問題
   準備:第1章を予習してくること
2.分散型エネルギーシステム 分散型エネルギーの種類と特徴
   準備:第2章を予習してくること
3.太陽光発電システム    太陽電池の基礎と運転方式
   準備:第3章を予習してくること
4.太陽熱・光利用システム
   準備:第4章を予習してくること
5.風力発電システム(1)  風力発電の種類と特徴
   準備:5.1〜5.3までを予習してくること
6.風力発電システム(2)  風力発電の運転形態
   準備:第5章の残りの予習をしてくること
7.水力発電システム     マイクロ水車,未利用エネルギー
   準備:第6章を予習してくること
8.燃料電池         燃料電池の基礎と現状
   準備:第7章を予習してくること
9.エンジンシステム     エンジン,ガスタービン,コジェネレーション
   準備:第8章を予習してくること
10.熱発電・圧電発電    熱電変換素子,圧電発電の構成
   準備:第9章および第10章を予習してくること
11.エネルギー貯蔵システム(1)  揚水発電,圧縮空気貯蔵,フライホイール貯蔵
   準備:第11章を予習してくること
12.エネルギー貯蔵システム(2)  二次電池,電気二重層キャパシタ
   準備:第11章を予習してくること
13.ヒートポンプとその利用
   準備:プリントを配布する.事前にヒートポンプとは何かを調べてくること
14.分散型エネルギー発電の課題と将来
   準備:第12,13章を予習してくること
15.学習成果の確認

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で評価する.60点以上の者に単位を認める.ただし3回以上欠席した学生は履修放棄と見なし成績評価は行わない。

<教科書>
川崎亮監修,伊藤義康編著「パーソナル分散型エネルギーシステム」養賢堂  ISBN4-8425-0366-1

<参考書>
なし

<オフィスアワー>
金曜日の16時30分−18時.事前に連絡をいただきたい.

<学生へのメッセージ>
分散型エネルギーは今後発展する分野である.内容も多岐にわたるが今の技術の最前線を見ることができる.


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