2014年度工学院大学 第1部電気システム工学科
○回路理論II(Circuit Theory II)[2A06]
2単位 黄 慶九 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 回路理論Iで学んだ交流理論を基礎として,複雑な回路網や回路をブラックボックスとして考えた場合の二端子対回路への応用について知識を深めます。さらに、電力回路,電気機器等への導入として三相交流回路について学びます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 交流理論を基礎とする回路理論Iを受講したこと。
- <具体的な到達目標>
- 1、複雑な回路網や回路をブラックボックスとして考えた場合の二端子対回路への応用について知識を深めること。
2、電力回路,電気機器等への導入として三相交流回路の理論を把握すること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.回路理論Iの復習
2.交流回路網(1):閉回路方程式、節点方程式、グラフ理論における基本概念 3.交流回路網(2):グラフの行列表示、節点接続行列、カットセット行列、閉路行列とその性質 4.交流回路網(3):回路解析、双対性、相反定理、ノルトンの定理 復習:第5章の5.12問題の関連部分を解答 5.一端子対回路(1):一端子対回路のインピーダンス、リアクタンス一端子対回路の周波数特性 6.一端子対回路(2):RL一端子対回路、RC一端子対回路 7.一端子対回路(3):逆回路、定抵抗回路 復習:第6章の6.8問題の関連部分を解答 8.二端子対回路(1):インピーダンスパラメータ、定義と基礎方程式、直列接続 9.二端子対回路(2):アドミタンスパラメータ、Hパラメータ 10.二端子対回路(3):四端子定数、影像パラメータ、反復パラメータ、フィルタ 復習:第7章の7.11問題の関連部分を解答 11.フーリエ級数の概念(1):ひずみ波交流の平均値・実効値、対称波 12.フーリエ級数の概念(2):種々のひずみ波形の展開、周波数スペクトル 復習:第2章の2.9問題の1-2を解答 13.対称三相交流(1):対称三相交流電圧、電流及び負荷インピーダンスのY−△変換 14.対称三相交流(2):対称三相交流の結線法、Y結線、△結線 復習:第8章の8.13問題の1-5を解答 15.学習成果の確認
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験(50%),中間テスト(30%),レポート(20%)により評価します。
- <教科書>
- 「電気回路論」平山 博・大附 辰夫著(電気学会)
- <参考書>
- 以下に例を示しますが,自分で読んで分かりやすいと思う本を見つけてください。
「マグロウヒル大学演習 電気回路」Joseph A. Edminister 著、村崎 憲雄 訳(オーム社) 「電気回路基礎入門」 山口 静夫著(コロナ社) 「大学課程 電気回路(1)」 大野 克郎、西 哲生 共編(オーム社)
- <オフィスアワー>
- 火曜日 12:40〜14:00 新宿校舎A2215号室
- <学生へのメッセージ>
- 電気工学の基礎となる科目なので予習・復習を必ず行ってください。回路理論IとIIをしっかり勉強することで,電気系の応用科目がスムーズに理解できます
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