2014年度工学院大学 第1部電気システム工学科

権利と法(Law and Fundamental Human Rights)[4359]

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2単位
長谷川 憲 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
 日本と世界各国・地域の人権問題を素材にして,日本国憲法下の法と権利をめぐる問題を考える。
 日本国憲法下の人権に関する諸問題を理解するとともに、権利・義務関係の相対性を理解すること。

<受講にあたっての前提条件>
 情報学部1・2年生は受講できない。

<具体的な到達目標>
権利・義務関係がもたらす相対的な立場の違いを理解できるようになること。

<授業計画及び準備学習>
1. 権利とは何か
   人権と基本権
   日本国憲法と基本的人権

2. 基本的人権と近代的憲法(1)
   権利と義務
   自由と自由権

3.基本的人権と近代的憲法(2)
   自治と自律
   精神的自由と経済的自由

4.基本的人権と近代的憲法(3)
   職業裁判官と司法参加

5. 近・現代の憲法と日本国憲法(1)
   人権とその制約の可能性

6.近・現代の憲法と日本国憲法(2)
   公共の福祉論

7.近・現代の憲法と日本国憲法(3)
   自由権と社会権

8. 日本国憲法と法的紛争
   裁判と裁判所
   裁判と行政審判

9. 日本国憲法と法的紛争
   憲法訴訟

10.日本国憲法と法的紛争
   民事訴訟
   刑事訴訟
   行政訴訟

11. 少数者保護と多数者意思
   平等原則と平等権

12.少数者保護と多数者意思
   少数者問題
   少数民族問題

13.少数者保護と多数者意思
   環境保護
   消費者保護

14.少数者保護と多数者意思
   移民・難民問題

15. 学習成果の確認(試験) 

*授業では現実に起きている事件を素材として扱うので、進行の順序・扱う事項の変更が伴うことがある。ご容赦いただきたい。

*授業の進め方・内容・評価方法・注意などに関しては、第1回目の授業で説明するので、必ず出席すること。

<成績評価方法及び水準>
 授業にきちんと出席した学生に対し、学期末筆記試験を行い、授業中に行う小テスト、小レポートまたは課題などを参考に総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。成績評価方法および基準については、第一回目の授業において説明するので、必ず出席すること。

<教科書>
『憲法四重奏』(有信堂)
『六法』(出版社は問わない。各社違いがあるので、使用目的を考えて、選択すること)

<参考書>
『憲法と政治生活』(北樹出版) ; 『自由・平等・友愛』(八千代出版)
『フランスの憲法判例』(信山社); 『フランスの憲法判例 -- 第二版』(信山社)
『公共空間における裁判権』(有信堂) 他

<オフィスアワー>
新宿校舎12階講師室 : 水曜日12時〜13時および16時15分〜18時
八王子校舎新教育棟講師室:木曜日12時〜13時15分および16時30分〜17時。
他に、新宿校舎27階2744室ドアの連絡用紙に、用件を記入した学生に対して、後日、面談日を決定する。

<学生へのメッセージ>
授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTVのニュースなどに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読んでください。その上で授業を利用して、自分の頭で考え,批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、自らのモチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です。

<備 考>
*日本国憲法1単位を含む。
学生へのメッセージの内容は、同時に〈準備学習〉の意味を持つので参考にして実践して下さい。
*以上の長谷川のシラバス記述内容の全ての著作権は長谷川憲本人に帰属しています。


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