2014年度工学院大学 第1部電気システム工学科
電子回路I(Electronic Circuit I)[4166]
2単位 前田 幹夫 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- ダイオードとトランジスタ、FETの基本特性および回路を理解します。電子回路の基本となるダイオードやトランジスタの使い方や計算法などの基礎知識を身につけます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 電気回路、数学などの基礎となる既習科目をよく復習しておいてください。
- <具体的な到達目標>
- 電子回路の増幅動作など基礎的な知識が身につき、3年前期の「電子回路2」を学ぶ上で基盤ができます。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.半導体の性質とpn接合ダイオード
準備学習:物質の抵抗率と半導体、p形・n形半導体、pn接合ダイオードの動作原理と特性 2.ダイオード回路の設計、増幅度とデシベル 準備学習:、簡単なダイオード回路、波形操作回路、デシベル 3.トランジスタの基本回路 準備学習:トランジスタの動作原理と接地方式、ベース接地とエミッタ接地回路の小信号電流 増幅率と相互関係 4.トランジスタの静特性 準備学習:入力特性、電流伝達特性、出力特性および出力特性と電流伝達特性の関係 5.トランジスタの電圧増幅作用 準備学習:バイアス電圧、電流増幅作用と電圧増幅作用、負荷線とその引き方 6.負荷線と入出力の波形関係 準備学習:エミッタ接地、ベース接地およびコレクタ接地増幅回路の入出力波形 7.トランジスタのバイアス回路(1) 準備学習:固定バイアス回路、自己バイアイス回路、電流帰還バイアス回路 8.トランジスタのバイアス回路(2) 準備学習:トランジスタの動作領域、バイアス回路への信号の加え方、直流と交流負荷線 9.トランジスタ増幅回路の等価回路(1) 準備学習:トランジスタの静特性とh定数、h定数の接地変換、h定数等価回路 10.トランジスタ増幅回路の等価回路(2) 準備学習:h定数等価回路による動作量の計算、エミッタ接地とコレクタ接地増幅回路の動作量 の計算 11.CR結合増幅回路の周波数特性 準備学習:低域、中域、高域周波数特性、ベータ遮断周波数とトランジション周波数 12.電界効果トランジスタの動作と静特性 準備学習:接合形FETとMOS形FETの動作原理と静特性、FETの回路記号とC-MOS 13.FETのバイアス回路 準備学習:接合形FETのバイアス回路、MOS形FETのバイアス回路 14.FETの等価回路と動作量 準備学習:FETの静特性と等価回路、ソース接地とドレイン接地増幅回路の動作量 15.学習成果の確認(試験)
レポートは返却しません。 多くの学生が理解できていない場合には講義でフィードバックします。
- <成績評価方法及び水準>
- 学期末試験(8割)とレポート(2割)によって100点満点で評価し、60点以上を合格とします。
- <教科書>
- 「アナログ電子回路」大類重範著 日本理工出版会
- <参考書>
- 必要に応じて講義中に紹介します。指定参考書はありません。
- <オフィスアワー>
- 木曜日15-17時(予め連絡をいただきたい)。質問は常時メール(maeda@cc.kogakuin.ac.jp)で受け付けています。
- <学生へのメッセージ>
- 電子回路技術は目覚しく進展しています。その基礎のまた基礎となるトランジスタの増幅原理などをしっかり理解しておくことは、この先「電子回路2」で学ぶ応用回路や、さらにICなど高度な電子回路を理解するする上でとても重要です。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1060/
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