2014年度工学院大学 第1部電気システム工学科
○電気磁気学II(Electromagnetism II)[3366]
2単位 於保 英作 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 電気磁気学は、電気系の中で最も基礎的かつ重要な学問の一つに数えられ、これをうまく習得すれば後に受講する応用科目の理解度の向上が期待できる。本講義では、高校時代に物理公式として丸暗記になりがちだった電気・磁気に関する表面的な知識を、「電界」「磁界」の性質の学習を通して深く掘り下げ、工学的基礎力を養うことを目的とする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「電気数学序論」、「電気基礎実習(PBL)」、「電気磁気学I」を履修したことがあること.
- <具体的な到達目標>
- ・磁界全般について理解し、磁界を初めとする諸量の導出ができるようになる.
・磁界と「電気磁気学I」において学んだ電界との相違・関連性を理解するための基礎力を修得する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 電流による磁界、磁気現象、アンペールの法則等の復習
2. ビオ・サバールの法則,ビオ・サバールの法則とクーロンの法則の比較 3. ビオ・サバールの法則の応用方法(磁界計算)。 4. ローレンツ力、ローレンツ力の応用(ブラウン管),直線電流が磁界から受ける力(電磁力)のローレンツ力による説明,電磁力の応用例(トルクの発生) 5. 電磁誘導の発見,磁界内を運動する導体の誘動起電力,ファラデーの電磁誘導の法則,レンツの法則,誘導起電力,誘導電流 6. ローレンツ力と電磁誘導・電磁力・ホール効果,交流発電機 7. 相互誘導,自己誘導,自己インダクタンス,相互インダクタンス,変圧器 8. 磁気(磁界の)エネルギー(コイルの電流が蓄えるエネルギー),インダクタンスと抵抗を含む回路の過渡現象 9. 磁気吸引力,表皮効果,うず電流 10. 磁性体 11. 磁気回路 12. これまでに学んだ電界,磁界の性質のまとめ,ファラデーの電磁誘導の法則への誘導電界の導入,変位電流,アンペール・マクスウェルの法則 13. マクスウェルの方程式,ラプラス,ポアソンの方程式,数値計算による電界・磁界計算法について 14. 電磁波,電磁波のエネルギー,ポインティング・ベクトル 15. 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験結果および課題提出で最終成績を評価,60点以上の者に単位を認める.定期試験80%,課題提出20%の評価割合とする。
- <教科書>
- 冊子「電気磁気学II」を配布する
- <参考書>
- 「基礎電磁気学」山口昌一郎(電気学会)
- <オフィスアワー>
- 前期水曜日 11:00〜12:30、13号館303
- <学生へのメッセージ>
- 電気磁気学には難解な部分も含まれます。しかし、電気工学を学ぶための基礎となりますし、役に立つ考え方が沢山詰まっています。授業の内容だけでなく自発的な学習(含予習復習)が大切です。質問も歓迎します。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|