2014年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
△環境安全科学(Environment Safety Science)[6B03]
2単位 中村 和史 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 現在の豊かな物質文明は様々な化学物質の利用により支えられている。それら化学物質は有益である一方で、過去の事例からも明らかなように我々の生活環境あるいは自然環境等に様々な悪影響を及ぼす場合がある。今後、人類が持続的発展を遂げるには、それら化学物質の特性を十分に理解し、環境との共生を図りつつ、有効に利用する必要がある。そこで、本講では環境と安全に配慮した化学物質の利用に向けた基礎知識の習得を目標とする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 本講の受講に際しては
・既習科目または並行履修科目等の条件はない。 ・一般に言われる”環境問題”について知識あるいは興味があることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 今後の人類の持続的発展に向けて環境との共生を前提とした科学技術の発展に寄与することができる技術者となるための基礎知識を習得することを目標とする。
具体的な目標は以下のとおり。 ・化学物質と環境の関わりの理解 ・化学物質が生態系に及ぼす影響の理解 ・化学物質管理の必要性および方法の理解 ・環境安全に係る既存技術の理解 ・グローバルな視野での環境安全対策の理解
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 環境安全科学とは
2. 経済発展と環境問題(経済発展に伴う環境破壊) 3. 環境汚染と健康影響および生態系影響(公害) 4. 環境汚染と健康影響および生態系影響(廃棄物処理) 5. 環境汚染と健康影響および生態系影響(地球温暖化・環境ホルモン) 6. 化学物質・廃棄物の安全な取り扱い(化学物質の危険性) 7. 化学物質・廃棄物の安全な取り扱い(化学物質の毒性) 8. 化学物質・廃棄物の安全な取り扱い(化学物質・廃棄物の安全な取り扱い) 9. 持続可能な発展のための環境保全技術(環境保全技術と経済発展) 10.持続可能な発展のための環境保全技術(環境保全技術の実際) 11.環境保全への環境管理の取り組み(環境関連法規の整理-1) 12.環境保全への環境管理の取り組み(環境関連法規の整理-2) 13.総括 14.期末試験 15.期末試験のレビュー
- <成績評価方法及び水準>
- ■基本的に14回目の講義で期末試験を行なう。
■期末試験の受験資格は出席率60%以上とする。 ■期末試験において60点以上を合格とする。
- <教科書>
- ・教科書はなし。講義毎にプリントを配布する。
・予習復習には参考書を活用すること。
- <参考書>
- ・環境安全科学入門(玉浦ら著:講談社サイエンティフィク編)
- <オフィスアワー>
- ・講義前後30分程度。
・メールでの質問や相談はいつでも可。
- <学生へのメッセージ>
- 素材メーカーの一研究員として一味違う話をすることを心掛けます。授業では、研究、進学、卒業論文、就職活動など様々な方面に役立つ内容を盛込みながら、皆さんの視野を広げる手伝いをしたいと思います。
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