2014年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

無機物質合成化学(Synthetic Chemistry of Inorganic Materials)[4E19]

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2単位
木野村 暢一 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
いろいろなところで使われているセラミックスのような材料は、板、線、複雑形状体などその機能を発揮するのに最適の形状をもって製造される。そのためには合成の段階から原料およびプロセスを設計する必要がある。本講義において無機物質の気相、液相および固相からの種々の合成方法を理解する。

<受講にあたっての前提条件>
無機化学および物理化学の基礎を理解しておくこと。

<具体的な到達目標>
無機材料の金属材料およびプラスティックとは異なる特徴、さらには多岐にわたる無機材料の合成にかかわる反応・原理が理解でき、実際の材料合成に適用し、最適な材料合成方法を選ぶことができる。

<授業計画及び準備学習>
1. 無機材料と環境(無機材料のLCAについて考える)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
2.無機材料概論(身近な生活品にどのように使われているか)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
3. 微粒子・粉体とは(粉体の分類、Build up法とBreak down法)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
4.セラミックス原料の合成(合成法の比較)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
5.微粒子の合成(凝縮プロセス、過飽和、臨界核)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
6.気相法(過飽和とKp、スモーク粒子、捕集)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
7.液相法(溶媒除去法、噴霧乾燥法、液相沈澱法)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
8.液相法(共沈、均一沈殿、エマルション)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
9.液相法(ゾル-ゲル法(アルコキシド)、水熱法)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
10.固相法による合成(熱分解、固体―気体反応、トポタキシー)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
11.固相法による合成(固体―固体反応、拡散、ヤンダーの式)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
12.粉砕法による合成(メカノケミカル効果)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
13.成膜原理(過飽和、吸着、脱離、核生成、膜生成機構)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
14.成膜法各論(蒸着法、スパッタリング、CVD、PVD、ゾル-ゲル法)
準備学習:小テストの問題(特に解けなかった問題)につき改めて解答をする。次回に解説を行う。
15. 学習成果の確認(試験)
準備学習:前回までの総復習を行う

<成績評価方法及び水準>
定期試験の成績を中心に、授業中に課す演習課題に対して提出された回答結果を10%程度加味して評価し、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定せず、プリントを配布する。

<参考書>
「工学のための物理化学」永井,片山,大倉,梅村 著(サイエンス社)

<オフィスアワー>
木曜日 17:50〜18:50、講師控え室

<学生へのメッセージ>
合成法は多岐に渡っているが、その基礎となる考え方にはほとんど変わりないので、原理と考え方を学ぶ。「考えること」を中心とする。


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