2014年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
環境エネルギー関連法規(Laws and Regulations on Environment and Energy)[1D06]
2単位 木村 隆 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 化学プラントに限らず凡ゆる産業は、有用な製品の提供などで社会に貢献する半面、何らかの影響を環境に与える。産業革命以降数多くの環境問題が起こり技術者はそれを逐一解決してきた。化学装置(プラント)の建設や運転においても同じで、先人の貴重な失敗の経験を生かし環境影響を自主管理することは技術者の務めである。
本講座では、主に化学プラントの建設や運転に伴う環境への影響と、過去の重大事故例からの経験を学ぶ。また装置による環境影響の管理を目的とした各種環境規制について総合的に理解するとともに、対象業務を遂行する上で必要となる行政上の資格を取得するための実用知識を習得する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 各回講義後に理解度の小テストを実施するので、理解不足や不確かな点は次回までにおさらいしておく。(誤解答者については次回授業時に再提出を求める。)
- <具体的な到達目標>
- 過去の重大事故例からの経験が法令にどう反映されているかを理解する。
化学プラントの操業による環境影響の種類と、それらを管理するための各種環境規制の概要を理解する。 化学プラントの計画、設計、建設、操業の各段階で、どのような法規制が適用されるか判断できるようになる。 対象業務を遂行する上で、どのような場合にどんな行政上の資格が必要かを理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 授業計画
1.化学装置の運転による環境影響と事故の社会的影響 4月 7 日 2.環境規制の概要と環境基本法 4月14日 3.大気汚染防止法 4月21日 4.水質汚濁防止法 4月28日 5.ダイオキシン対策特別措置法 5月12日 6.労働安全衛生法とアスベスト規制 5月19日 7.土壌汚染対策法 5月26日 【 中間レポート: 5月26日出題、6月9日提出 】 8.化学物質の毒性・有害性と分類 6月 2 日 9.化学物質管理法と化学物質審査法 6月 9 日 10.海洋汚染防止法と化学物質輸送の安全基準 6月16日 11.廃棄物処理法とリサイクル法 6月23日 12.エネルギー管理、地球温暖化対策、電気事業関連法 6月30日 13.騒音・振動規制法、公害防止管理組織に関する法 7月 7 日 14.海外の環境規制の法体系(概要) 7月14日 【 期末レポート: 7月7日出題; 提出期限7月25日 】 準備学習: 各回講義後に理解度の小テストを実施するので、出欠票に解答を沿えて提出すること。誤解答者については次回授業時に再提出を求めるので、各自解答内容を確認しておくこと。
- <成績評価方法及び水準>
- 以下の合計得点が60点以上であること。
各回講義後の理解度の小テスト 合計25点満点 中間レポート 25点満点 期末レポート(複数の課題から選択) 50点満点
- <教科書>
- 各回にプリントを配布し教材とする。
- <参考書>
- なし
- <オフィスアワー>
- 各回の講義後15分間、非常勤控え室(12階)
講義内容に関する質問等は電子メールでも受け付ける。 tykimura@lapis.plala.or.jp
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