2014年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
△中国語II(Chinese II)[1355]
2単位 趙 怡 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 日中間共通の漢字が、日本人の中国語学習者にとって大きなアドバンテージであると同時に、落とし穴にもなる。多くの人は中国語を「目」で読み、意味と書き方さえ分かればそれで満足し、その先の「音」を覚えようとしない。またたとえ覚えようとしても、日本語の音が邪魔になって、なかなか覚えられない。その結果、読解力と会話能力のアンバランスがしばしば見られる。
この授業のねらいは、一言でいえば、こうしたアンバランスを改善することである。あえて一年生向けの教科書を使い、ピンインや基本的な表現からはじめ、大量なヒアリングドリルを通して、中国語の「音」をしっかり覚えていく。そして少人数クラスの利点を生かして、一人一人の発音もしっかりチェックを受けられる。そのうえで学んだ表現を自由に応用できるように口頭発表も行う。こうして参加型の授業を通して中国語によるコミュニケーション能力を上達させる一方、多様な視聴教材を通して、「生」の中国語と中国世界に触れる機会を多く得られる。
- <受講にあたっての前提条件>
- 中国語1を受講し、かつ合格したこと。なお中国語を母国語とする学生の受講は出来ない。
- <具体的な到達目標>
- ・中国語の発音記号(ピンイン)をマスターする(正しく発音し、かつ聞き取れる)。
・教科書の聴解問題をこなせる。 ・日常会話(自己紹介、チェックイン、買い物、道を聞く、レストランでの注文など)ができる。 ・対話練習やプレゼンテーションを通じてコミュニケーションの能力を向上させる。
- <授業計画及び準備学習>
- 基本的に二週間一課のペースで進む。一回目は前回の内容を復習するためのヒアリングテストを行い、そして新しい内容を学ぶ。二回目は音読練習、またはスピーチや自由会話などの口頭発表を行う。受講生のレベルに応じて進度を調整する。
1.発音の復習、チェック 2. 発音の聴解練習 3.発音のプレゼンテーション 4.第1課 挨拶、自己紹介 5.つづき 6.第2課 家族の紹介 7.口頭発表(自己紹介) 8.第3課 故郷の紹介 9.つづき 10.第4課 嗜好と趣味 11.口頭発表(家族について) 12.第5課 数字関連 13.第6課 一日のスケジュール 14.口頭発表(○○の日常) 15.試験 *夏休みの課題:中国語での入力法を学び、自由作文を書くこと。
16.復習:(クラスメートのインタビューを受ける) 17.第7課 過去を表す表現、体験 18.つづき 19.第8課 量詞補語 20.つづき 21.第9課 交通手段 22.口頭発表(道を聞く、約束) 23.第10課 スポーツ 24.つづき 25.第11課 形容詞、比較表現 26.口頭発表(買い物) 27.第12課 使役表現 28.つづき 29.グループによるプレゼンテーション 30.試験
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として2回の期末試験の平均点が60点以上で、かつ授業中での口頭発表や小テスト、また課題などを十分こなしている者に単位を認める。ただし欠席回数が授業回数の三分の一を越えた学生は履修放棄とみなす。
- <教科書>
- 劉頴・陳浩・梁月軍『ヒアリング中国語テキスト ティンダドンマ?』(白帝社)
- <参考書>
- 相原茂・石田知子・戸沼市子著『Why? にこたえる はじめての中国語の文法書』(同学社)
相原茂編著『はじめての中国語学習辞典』(朝日出版社)
- <オフィスアワー>
- 月曜日・木曜日 12:40〜13:10 八王子キャンパス講師室。
- <学生へのメッセージ>
- 皆さん自身が聞くと話すことがメインの授業で、居眠りする暇がない。ただ本書の著者も語ったように、一年間しっかりやれば、きっと楽しく中国語で会話できるようになる。
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