2014年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
機械工学・材料加工学概論(k)[1254]
2単位 桑折 仁 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 機械工学は様々な分野で幅広く活用されており,その学問対象は膨大である.したがって,すべてをこの講義で網羅することは不可能である.そこで,まず,機械工学の柱となる工業力学,材料力学,流体力学,熱力学の基礎について学ぶ.つぎに,環境・エネルギー関連システムを作製するうえで欠かせない材料の加工法に関して学ぶ.この講義では,機械工学・加工学の主要分野を幅広く学び,技術者としての常識を高めることに目標を置く.
- <受講にあたっての前提条件>
- 物理学I,物理学II,物理化学Iを履修していること.
材料強度学,流体の輸送現象を並行履修していることが望ましい.
- <具体的な到達目標>
- ・工業力学分野では,剛体の運動について理解する.
・材料力学分野では,質点,剛体よりもさらに現実に近い物体の変形について理解する. ・流体力学分野では,静水力学,流れの力学についての知識を修得することができる. ・熱力学分野では,熱機関のサイクル,効率について理解する. ・機械製作法では,材料の加工方法(塑性加工,切削加工,接合)についての知識を修得することができる ・機械要素,機械設計では,機械要素(とくに歯車)の力学,人間工学の基礎的な知識を修得することができる.
- <授業計画及び準備学習>
- 1.機械工学とは?
2.工業力学 3.材料力学(1)応力,ひずみの定義,フックの法則 4.材料力学(2)応力ーひずみ図,安全率 5.材料力学(3)疲労,熱膨張,熱応力,クリープ 6.流体力学(1)静水力学 7.流体力学(2)流れの力学 8.熱力学(1)温度と熱,圧力と仕事,熱力学の第一法則 9.熱力学(2)熱力学の第二法則,サイクル 10.機械材料 11.機械製作法(1)塑性加工 12.機械製作法(2)切削加工 13.機械製作法(3)接合 14.機械要素,機械設計 15.期末試験
準備学習:前回までの内容を(とくに確認テストの内容を)よく理解する.
- <成績評価方法及び水準>
- 内容のまとまりごとに実施する確認テスト,および定期試験の合計で総合的に評価する.60点以上の者に単位を認める.
- <教科書>
- わかりやすい機械工学第2版 松尾哲夫,野田敦彦,松野善之,日野満司,柴原秀樹 森北出版
- <参考書>
- 機械工学概論 木本恭司 コロナ社
- <オフィスアワー>
- 火曜日 16:30-17:30 5-103
- <学生へのメッセージ>
- 材料強度学,材料力学,図学及び製図演習,環境エネルギー装置設計,環境エネルギー化学実験Cなど専門科目との関わりも深いので導入科目として是非受講していただきたい.
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