△有機化学Ｉ（Organic Chemistry I）[3417]

＜授業のねらい＞

有機化合物の性質と有機反応の基礎を理解する。

＜受講にあたっての前提条件＞

高校化学の基礎を理解を復習しておく。

＜具体的な到達目標＞

有機化合物の構造を理解できる知識を身につける。
混成軌道を理解し、分子の形を3次元的にイメージできるようになる。
有機化学反応を電子の動きで理解できるようになる。
原料と反応条件から、生成物を推測できるようになる。
目的とする有機化合物の合成法を立案できるようになる。

＜授業計画及び準備学習＞

教科書の例題などを復習し、重要なポイント、知識の確認をすること。
化合物・官能基名は、英語で覚えるように心がけること。

講義内容(予定)
１．　有機化合物の化学結合
２．　混成軌道（１）
３．　混成軌道（２）
４．　結合の極性、有機化合物の酸性と塩基性
５．　アルカンの立体配座、
６．　シクロアルカンの立体配座
７．　アルケンの電子構造、幾何異性体
８．　反応機構：有機電子論
９．　アルケンの付加反応と選択性
10．　マルコウニコフ則
11．　アルケンの酸化還元反応と他の反応活性種
12．　共鳴理論と共役系化合物
13．　芳香族求電子置換反応
14．　フリーデル・クラフツ反応
15．　学習成果の確認（試験）

＜成績評価方法及び水準＞

全開講数の３分の２以上を出席した上で、定期試験での評価点が60点以上の者に対して単位を認める。
詳しいルールに関しては、講義中に述べる。

＜教科書＞

マクマリー有機化学概説（東京化学同人）
ＨＧＳ分子構造模型(丸善)

＜参考書＞

有機化学の基本‐電子のやりとりから反応を理解する‐(化学同人)

＜オフィスアワー＞

講義中に述べる。

＜学生へのメッセージ＞

　有機化合物は、皆さんの身近にある化合物であり、様々な材料や薬として利用されています。これらの機能を理解する上で、その構造（形）をしっかり捉えることはとても重要です。ノートに書く平面の絵ではなく、立体的な形を理解するために、分子模型の購入をオススメします。
　楽しく、有意義な時間を過ごせるよう、お互い協力していきましょう。