2014年度工学院大学 第1部応用化学科

微生物学(Applied Microbiology)[4C15]

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2単位
坂口 政吉 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
微生物とは何か,その多様性とともに理解し,
これまでの人間生活と微生物の関係,ヒトと微生物との関係,
バイオテクノロジーの担い手としての微生物の役割を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
生体は,共通または固有の仕組みを併せ持ち,生存・増殖していく。
そのため,生物化学に関する科目,実験を受講していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
1)微生物の特徴を理解すること
2)微生物利用の実際について理解すること
3)微生物工学の基礎と応用への理解を深めること
4)微生物とヒトとの共生関係と併せ持つ病原性について理解すること

<授業計画及び準備学習>
1. バイオテクノロジーと微生物
  古来から利用されているバイオテクノロジーと新しいバイオテクノロジーにを理解する
2. 微生物の構造
  細胞、器官について復習,理解する
3. 微生物の分類
  微生物の分類法,その違いについて理解する
4. 微生物の特徴
  微生物の分類と共にその特性について理解する
5. 微生物代謝
  微生物の特徴に引き続き、代謝について理解する
6. 人間生活と微生物-醸造-
  醸造について,製造法について理解する
7. 人間生活と微生物-発酵飲食品-
  発酵飲食品に関して,製造法について理解する
8. 人間生活と微生物-有機酸とアミノ酸-
  有機酸やアミノ酸について,製造法について理解する
9. ヒトと微生物の関わり-抗生物質-
  抗生物質の種類,その特性について理解する
10. ヒトと微生物の関わり-病原性-
  病気と微生物について理解する
11. 微生物の利用-糖類-
  微生物利用の生産例を理解する
12. 微生物の利用-タンパク質と酵素-
  微生物利用したタンパク質や酵素の生産例を理解する
13. 微生物の利用-環境保全-
  微生物を利用した環境保全について理解する
14. 微生物工学
  バイオテクノロジーについて理解する。
15. 学習成果の確認(試験)

2年生までの教わった生物に関する復習と,
各回で触れた事項を復習することで,次回に触れる事項の理解度が深まる。
そのため,復習を繰り返してほしい。

<成績評価方法及び水準>
定期試験(90%)および授業中の演習問題(10%)の結果で成績を評価し,60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定教科書なし。必要資料は授業時間中に配布する。

<参考書>
応用微生物学 改訂版 村尾澤夫・荒井基夫 共編 (培風館)

<オフィスアワー>
木曜日(後期) 午後より午後6時まで
常駐場所が八王子校舎のため、新宿校舎で面談希望の場合は、
あらかじめE-mailまたは電話で予約することが望ましい。
E-mail: bt11532@ns.kogakuin.ac.jp; 内線番号:3371

<学生へのメッセージ>
生物が持つ共通の仕組み、そして固有の仕組みを理解することで,
まだ見ぬ微生物の無限の可能性を広げてほしい。
一方で、共生と病原性についての理解も深めてほしい。


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