2014年度工学院大学 第1部応用化学科

公衆衛生学(Public Health)[2B07]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
上村  尚 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
どの学問も我々の生活を良好にすることが最終目的となるが、中でも公衆衛生学はヒトの健康維持および増進と関わりが深く、現在の問題と将来へ向けての重要な課題が多く含まれている。これらの問題の成因を理解し、その具体的な対策を提示できるようにしたい。具体的には、1)人口の動向、ヒトにおける年齢階級ごとの健康維持のあり方を理解する、2)各種疾患の成因と予防法を理解する、3)地球環境保全、環境と健康との関連を理解する、4)職業病の成因と予防法を理解する。

<受講にあたっての前提条件>
 ヒトが生活をしていく中で、どのような危害を受け、また、危害を受ける可能性があるかについて世界的な観点での関心を持つことが大切である。環境衛生や食品衛生さらには薬事衛生などの衛生の確保により健康が維持されていくことなどに大いに関心を持つこと。

<具体的な到達目標>
1)健康を害する事象について把握し、それらの除去・防除法を知り、健康の維持増進についてのあり方を理解する。
2)人口動向をはじめ、各年齢階級における健康影響について理解する。
3)環境や食品などの外的要因による健康への影響について説明できるよう理解を深める。

<授業計画及び準備学習>
  1.公衆衛生学と疫学研究および人口の動向
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  2.妊娠・出産と胎児の保健
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  3.新生児・乳幼児の保健
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  4.青少年の保健
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  5.成人期の保健(1)悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの現状とリスク因子
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  6.成人期の保健(2)生活習慣と健康
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  7.環境衛生(1)空気
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  8.環境衛生(2)非電離放射線・放射線
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
  9.環境衛生(3)上水
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
 10.環境衛生(4)下水・廃棄物処理
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
 11.環境汚染と公害(1)有害環境と健康障害
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
 12.環境汚染と公害(2)地球規模の環境問題
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
 13.環境汚染と公害(3)環境保全とその対策
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
 14.職業生活と健康
     準備学習:受講する前に教科書を読んでおくこと
 15.学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
   定期試験により評価する。出席状況なども加味する。

<教科書>
  「学生のための現代公衆衛生」中村 泉編、野中浩一、苅田香苗、内山有子著、南山堂

<参考書>
  「厚生の指標増刊 国民衛生の動向」厚生労働統計協会

<オフィスアワー>
   この授業終了後、講師室

<学生へのメッセージ>
   どの教科目も同じでしょうが、授業では予習・復習を必要としています。受講する前に教科書を必ず一度読んできてください。また、理解できないことがあれば、すぐに質問し、疑問点をその日のうちに解決してください。なお、人口統計は厚生労働省のホームページにアクセスし、最新の情報を入手してください。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved.