2014年度工学院大学 第1部応用化学科

地学II(General Earth Science II)[5452]

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2単位
野津 憲治 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
「地学」では、われわれ人類が生存する場である地球や太陽系、さらに宇宙についての理解を深め、そこで起きている現象についての基本的な概念や法則を学ぶ。受講者ひとりひとりが自分なりの地球観、宇宙観を持てるようになることを目標とする。前期の「地学1」と後期の「地学2」で地学全体をカバーするので、両方受講することが好ましい。後期の「地学2」では、地学の中でも主に地質学(地球史)、大気水圏の地球科学、地球環境の分野を扱う。

<受講にあたっての前提条件>
とくに前提条件は設けない。地学1を履修しなくても履修できる。

<具体的な到達目標>
地球や宇宙の観測事実からその基本概念や法則を理解し、ひとりひとりが自らの地球観、宇宙観を持つことができるようになる。

<授業計画及び準備学習>
毎回の講義では、最後の15〜20分を使ってまとめの小テストを行い、その日の講義内容の理解度を確かめるとともに、出席の確認も兼ねる。小テストの解説は翌週の講義の最初に行う。毎回の講義内容はKuportの電子教材に掲載し、小テストは添削して返却し、学生の復習に役立てる。
毎回の授業計画は以下の通りである。

1.ガイダンス、および太陽系の形成と地球の誕生
   準備学習:教科書のp.114-116,138を読んでおくこと
2.地球誕生直後の層構造、大気、海洋の形成
   準備学習:教科書のp.2, 70-71,116を読んでおくこと
3.生命の誕生と進化、生物活動の地球環境への影響
   準備学習:教科書のp.2, 70-71を読んでおくこと
4.年代測定と地質年代区分
   準備学習:教科書のp.2-3. 68-70を読んでおくこと
5.先カンブリア時代、古生代の地球
   準備学習:教科書のp.70-73を読んでおくこと
6.中生代、新生代の地球
   準備学習:教科書のp.74-77を読んでおくこと
7.日本列島の地質と形成史
   準備学習:教科書のp.78-81を読んでおくこと
8.大気の構造と組成、地球の熱収支
   準備学習:教科書のp.82-85を読んでおくこと
9.大気の運動と循環、高層気象
   準備学習:教科書のp.88-93を読んでおくこと
10.大気中の水と雲、気象現象、天気
   準備学習:教科書のp.86-87、94-101を読んでおくこと
11.海水、陸水の組成、海洋の構造
   準備学習:教科書のp.102-103を読んでおくこと
12.海水の大循環、波と潮汐
   準備学習:教科書のp.104-107を読んでおくこと
13.人間活動による地球環境変化
   準備学習:教科書のp.109-111を読んでおくこと
14.古環境の復元と地球環境の今後
   準備学習:教科書のp.77,108を読んでおくこと
15.学習成果の確認(試験)
   準備学習:前回までの総復習をおこなうこと

<成績評価方法及び水準>
第15回目に行う試験の得点と、試験得点60%+毎回の小テスト結果40%で計算した得点とを比べ、高得点の方をその学生の成績とする。

<教科書>
ニューステージ「新地学図表」浜島書店(2013)ーー講義でプリント代わりに使用するので必ず購入のこと

<参考書>
西村裕二郎ほか「基礎地球科学」(第2版)朝倉書店(2010)
小倉義光「一般気象学」(第2版)東京大学出版会(1999)
池谷仙之、北里洋「地球生物学」東京大学出版会(2004)
ポール・R・ピネ「海洋学」(原著第4版)東海大学出版会(2010)
不破敬一郎、森田昌敏「地球環境ハンドブック」(第2版)(2002)
野津憲治「宇宙・地球化学」朝倉書店(2010)
国立天文台「理科年表」丸善(2013)

<オフィスアワー>
講義開始前、終了後、八王子キャンパス非常勤講師室
E-mailでのやりとりもできます:notsu@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
地学は、われわれが生活する地球環境の過去から現在の姿を知り、将来を思い描く学問です。われわれの知的好奇心を満足させるだけではなく、人類が持続的に生存していく術を学び取る学問です。皆さんが将来の地球環境についての問題意識を持って勉強することを期待します。前期の地学1、夏期集中の地学実験も受講することを勧めます。


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