2014年度工学院大学 第1部応用化学科
地学I(General Earth Science I)[5451]
2単位 野津 憲治 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 「地学」では、われわれ人類が生存する場である地球や太陽系、さらに宇宙についての理解を深め、そこで起きている現象についての基本的な概念や法則を学ぶ。受講者ひとりひとりが自分なりの地球観、宇宙観を持てるようになることを目標とする。前期の「地学1」と後期の「地学2」で地学全体をカバーするので、両方受講することが好ましい。前期の「地学1」では、地学の中でも主に天文学、固体地球科学の分野を扱う。
- <受講にあたっての前提条件>
- とくに前提条件は設けない。地学を勉強したい学生は誰でも受講できる。
- <具体的な到達目標>
- 地球や宇宙の観測事実からその基本概念や法則を理解し、ひとりひとりが自らの地球観、宇宙観を持つことができるようになる。
- <授業計画及び準備学習>
- 毎回の講義では、最後の15〜20分を使ってまとめの小テストを行い、その日の講義内容の理解度を確かめるとともに、出席の確認も兼ねる。小テストの解説は翌週の講義の最初に行う。毎回の講義内容はKuportの電子教材に掲載し、小テストは添削し返却して、学生の復習に役立てる。
毎回の授業計画は以下の通りである。
1.ガイダンス、および宇宙の構造と起源 準備学習:教科書の表紙裏、p.1, 112-113, 146-151を読んでおくこと 2.恒星の観測と性質 準備学習:教科書のp.124-125, 136-138, 142-145を読んでおくこと 3.恒星の進化と宇宙物質循環 準備学習:教科書のp.138-141, 144を読んでおくこと 4.太陽系の構造、太陽の姿と活動 準備学習:教科書のp.114-115, 132-135を読んでおくこと 5.惑星、衛星など太陽系構成天体 準備学習:教科書のp.117-123, 130-131を読んでおくこと 6.地球、惑星の運動と地球の物理学的特徴 準備学習:教科書のp.6-11, 126-129を読んでおくこと 7.地球の内部構造と構成物質 準備学習:教科書のp.2, 12-15を読んでおくこと 8.鉱物と岩石 準備学習:教科書のp.20-24を読んでおくこと 9.火成岩 準備学習:教科書のp.16-19を読んでおくこと 10.変成岩と堆積岩 準備学習:教科書のp.48-52, 54-57, 62-63を読んでおくこと 11.プレートテクトニクス 準備学習:教科書のp.28-33, 58-61, 162を読んでおくこと 12.地震現象、活断層 準備学習:教科書のp.38-47, 58, 163-165を読んでおくこと 13.マグマ活動、火山現象 準備学習:教科書のp.26-28, 34-37を読んでおくこと 14.地球の資源 準備学習:教科書のp.25, 53を読んでおくこと 15.学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習をおこなうこと
- <成績評価方法及び水準>
- 第15回目に行う試験の得点と、試験得点60%+毎回の小テスト結果40%で計算した得点とを比べ、高得点の方をその学生の成績とする.
- <教科書>
- ニューステージ「新地学図表」浜島書店(2013)ーー講義でプリント代わりに使用するので必ず購入すること
- <参考書>
- 西村裕二郎ほか「基礎地球科学」(第2版)朝倉書店(2010)
尾崎洋二「宇宙科学入門」(第2版)東京大学出版会(2010) 東京大学地震研究所「地球科学の新展開」朝倉書店(1,2巻:2002, 3巻:2003) 野津憲治「宇宙・地球化学」朝倉書店(2010) 国立天文台「理科年表」丸善(2013)
- <オフィスアワー>
- 講義開始前、終了後、八王子キャンパス非常勤講師室
E-mailでのやりとりもできます:notsu@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 地学は、われわれが生活する地球環境の過去から現在の姿を知り、将来を思い描く学問です。われわれの知的好奇心を満足させるだけではなく、人類が持続的に生存していく術を学び取る学問です。皆さんが将来の地球環境についての問題意識を持って勉強することを期待します。後期の地学�鵺、夏期集中の地学実験も受講することを勧めます。
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