2014年度工学院大学 第1部応用化学科
△生物化学III(Biological Chemistry III)[3161]
2単位 阿部 克也 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 生物化学IIIは,生体内物質代謝のうちの脂質代謝,炭酸同化,および窒素同化について学ぶ。また,それらに関連して,光合成や窒素固定の仕組み,アミノ酸の代謝,核酸の化学を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- ●「生物化学I」と「生物化学II」を受講していること。
- <具体的な到達目標>
- ●エネルギー代謝における脂質の中心的役割を理解すること。
●炭素、窒素の同化機構を理解すること。 ●光合成の機作を理解すること。 ●遺伝情報を担った核酸の構造と性質を理解すること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 体内でのエネルギーの獲得:
代謝反応の方向と調節に熱力学が重要なことを解説する。 教科書:p271〜p282 2. 脂肪の化学,脂質の消化と吸収 脂質の分類(化学構造),消化,吸収(輸送)について解説する。 教科書:p408〜p413 3. 脂肪酸の代謝と合成(1) 脂肪酸の酸化(分解)経路とエネルギー産生について解説する。 教科書:p413〜p423 4. 脂肪酸の代謝と合成(2) 脂肪酸の生合成経路について解説する。 教科書:p423〜p427 5. 不飽和脂肪酸の代謝と合成 脂肪酸の延長と不飽和化について解説する。 教科書:p427〜p428 6. 不飽和脂肪酸の体内での役割 必須脂肪酸の代謝とプロスタグランジンについて解説する。 教科書:p434 7. ステロイドの代謝と合成および体内での役割 コレステロールの代謝と生理的現象について解説する。 教科書:p436〜p441 8.中間試験 1〜7の内容について筆記試験を行う。 9. 光合成−光反応− 葉緑体の明反応(光化学系I・II)について解説する。 教科書:p385〜p399 10. 光合成−炭素還元反応− 葉緑体の暗反応(カルビンサイクル,炭酸固定)について解説する。 教科書:p399〜p406 11. 窒素同化 窒素固定と窒素同化について解説する。 教科書:p475〜p479 12. アミノ酸の代謝(1) アミノ酸の脱アミノと尿素サイクルについて解説する。 教科書:p444〜p453 13. アミノ酸の代謝(2) アミノ酸代謝と他の生成物の生理活性について解説する。 教科書:p453〜p475 14. 核酸の化学 核酸の構成成分と性質について解説する。 教科書:p516〜p531 15. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 中間試験(前半の内容),定期試験(後半の内容)および出席状況による100点評価で行う。60点以上で合格とする。配点の内訳は以下の通りとなる。
●中間試験・定期試験・・・100点満点でそれぞれ行う。 評価点は(中間試験40%・定期試験60%)×0.9 + 出席点により算出する。
- <教科書>
- 「ヴォート基礎生化学第3版」田宮信雄ら訳(東京化学同人)
- <参考書>
- 「第3版マクマリー生物有機化学(生化学編)」菅原二三男監訳(丸善)
- <オフィスアワー>
- 後期水曜日授業終了後。
それ以外でもメールで約束の上,対応可。 bt10335@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 授業では予習・復習を必要とするところがあり,積極的な準備を行うことが大事です。また,理解できないことがあったら,すぐに質問してください。
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