2014年度工学院大学 第1部応用化学科
○物理学I(Physics I)[3104]
2単位 小麦 真也 准教授
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 物理学Iおよび物理学IIでは、物理学の基礎となる力学・電磁気学・熱力学について学ぶ。また、これらの学習を通じて、現実に起こる自然現象をどのようにモデル化し、数学的な方法を用いて記述していくかということを系統的に学び、後の工学系の専門科目を学習する際の基礎を築く。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高校数学全範囲の知識を前提とする。高校で物理を習得していることは必ずしも前提としない。
- <具体的な到達目標>
- 物理学Iでは力学を扱う。到達目標は以下のとおりである。
1.物理量の単位や次元の概念の習得し、さまざまな単位の間の換算ができるようになること 2.力学の基本法則について理解し、その内容を説明できること 3.自由落下・単振動・抵抗力を受ける運動などの具体的現象について、基本法則をもとに計算できるようになること 4.運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの概念を理解し、エネルギー保存則について説明できること 5.日常の現象を理解するための道具としての数学の取り扱いに習熟すること
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回の講義に関しては、高校数学の復習をしておくこと。第2回以降については、授業の進捗状況などを踏まえながら、その都度必要な準備学習を指定する。授業内で演習問題などのプリントを配布する予定。
授業計画は、以下の通り。 第1回:物理における単位と次元・次元解析 第2回:物体の運動の記述 座標系と位置ベクトル 第3回:物体の運動の記述・物理に必要な数学 速度・加速度と微分 第4回:物理に必要な数学 積分・線型一階常微分方程式 第5回:物理に必要な数学 線型二階常微分方程式 第6回:ニュートンの運動法則 質点の概念・慣性系の概念・運動の三法則 第7回:運動方程式の解 力のつり合い・等加速度運動 第8回:運動方程式の解 抵抗力を受ける運動 第9回:運動方程式の解 復元力を受ける運動(単振動) 第10回:仕事とエネルギー 仕事の定義・仕事とエネルギーの関係 第11回:仕事とエネルギー エネルギー保存則・保存力 第12回:運動量と角運動量の保存則 運動量保存則・角運動量保存則・衝突運動 第13回:万有引力 万有引力の法則 第14回:天体の運動 第15回:学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価=A+R×Bとし,その値が60点以上の者に単位を認める。
A=期末試験の評価点(100点満点),B=予習課題,復習課題,レポート課題による評価点(25点満点)。Aが35未満はR=1,Aが35以上はR=[(100−A)/65]2。
- <教科書>
- 「理工系物理学講義(改訂版)」加藤潔(培風館)
- <参考書>
- 特に指定しません。数冊の本を見比べることでより理解が深まりますので、各自学習支援センター、図書館、書店などで探してみてください。
- <オフィスアワー>
- 時間帯は教員プロフィール参照,1W-331室。電子メールで予約すれば,指定時間外でも対応する。
- <学生へのメッセージ>
- 担当者ホームページ(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/)に講義に関する詳細な指示,試験などに関する連絡、講義資料や昨年度の試験問題などを提示しているので各自確認しておくこと。オフィスアワー以外の担当者への質疑や面談の予約は電子メールで行なうこと。
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